
アラブニュース
ドバイ/ジェッダ:サウジアラビア政府は、リビアにおけるトルコの最新の干渉を非難したと、国営通信会社スパは土曜日に報じた。
王国は、危機を解決することを目的とした北アフリカの国での紛争に関する国連の安全保障理事会決議に違反していると、リビアでの軍事展開を承認したトルコ議会を非難した。
この決議は、2019年12月31日にアラブ連盟で採択されている。
サウジ当局者は、トルコの干渉はリビアの安全保障と安定に対する脅威であり、地域とアラブの安全保障を脅かすものだと考えている。また、主権の国際的原則に違反する内政への干渉でもあるとしている。
また、他の国々も、リビアでの戦闘に部隊を派遣するというトルコ大統領のレジェップ・プランに反対している。
ベンガジのリビア議会の議員は、アンカラを「植民地主義への回帰」だと非難し、アフリカ連合は、リビアへの「干渉」について深く懸念していると述べた。
トルコの政治家たちは先週、4月から東部のライバル政権から持続的に攻撃を受けていたトリポリにある国連の支持を得た政府を補強するために、リビアでの軍事展開を認める法律を承認した。
東部にあるベンガジ市のリビア議会の緊急会議では、議員は、11月にトリポリ政府がアンカラと署名した海上ならびに軍事協定は、トルコの軍事介入に道を開くものであり、「大逆」を犯しているとトリポリ政府を非難した。
議会のアブダラ・ブレヘク報道官は、 議員はこの合意を破棄し、アンカラとの関係を断絶することを全会一致で決議したと語った。
アディスアべバで、アフリカ連合のムーサ・ファキ・マハマト会長は「リビアの状況の悪化とリビア国民の苦しみが継続していることを深く懸念している」と述べた。
「国の内政に対する政治的・軍事的干渉の様々な脅威は、対立のリスクを高めるものであり、その動機は、リビア国民の基本的利益ならびに自由、平和、民主主義、開発に対する彼らの願望とは無関係なものである」とファキ氏は語った。
彼は、国際社会に対し、危機の平和的解決を求める上でアフリカへの協力を呼びかけ、この危機は、大陸全体に「危険な結果」を生むものであると警告した。