

リヤド:サウジアラビアとシリアは12日に共同声明を発表し、協力推進とシリア危機の政治的解決を目指す努力について詳しく触れた。
声明は、サウジの外務大臣であるファイサル・ビン・ファルハーン王子とシリアのファイサル・メクダド外相との12日のジェッダでの会談を受けて出された。
両者は会談において、シリアの連帯や安全・安定、領土保全を維持しながらシリア危機の政治的解決を目指して協力することを確認した。
声明はまた、領事館や直行便の再開手続きの開始について両国が歓迎していることにも言及している。
両者は、人道的課題を解決することや、シリア全土に支援を届けるべく適切な環境をつくることの重要性についても一致した。
会談で取り上げられた人道的課題の中には、シリア難民の帰国や住まいを失った人々の祖国への安全な帰還のために適切な環境を条件を整える方法も含まれた。また、シリア国内の状況を安定させるため取りうる手段についても話し合われた。
王国とシリアはともに、安全保障の強化やあらゆる形態のテロ行為との戦い、薬物密輸・取引対策の強化の重要性を強調した。
サウジアラビアによるシリア危機終結のための努力や、2月にシリアを襲った地震の被災者への人道支援・救援活動に対し、メクダド氏は国として謝意を伝えた。
2月にシリア北部およびトルコ南部を襲った地震の被災者を支援する王国の活動の一環として、王国は85トン以上の救援物資を積んだ便を16回飛ばした。その内訳はテント1000個、衣類1万3329点、毛布とマットレス各3600枚などだった。
サウジのワリード・アル・クレイジ外務副大臣は12日、ジェッダのキング・アブドルアジーズ空港に到着したシリアのファイサル・メクダド外相を迎えた。