

リヤド:サウジアラビアの外科医チームが、リヤドで17時間に及ぶ複雑な手術を行い、エジプト人の結合双生児のサルマとサラの分離に成功した。
22日、サルマン国王人道援助救援センター(KSrelief)は声明を出し、「サルマン国王とムハンマド・ビン・サルマン皇太子の指示に基づき、専門手術チームは17時間に及ぶ複雑な手術を実施し、頭部がつながっていたエジプト人の双子サルマとサラの分離に成功した」と発表した。
KSreliefがアラブニュースに語ったところによると、手術は21日の午前8時からキング・アブドルアジーズ・メディカルシティにあるキング・アブドゥラー専門小児病院で始まり、31人のコンサルタント、専門医、支援スタッフ、看護師のチームが担当した。
集学的治療チームを率いたのは、サウジ王室顧問でKSrelief統括責任者のアブドゥラー・アル・ラビーア医師である。
アル・ラビーア医師によると、双子は2021年11月23日にサウジアラビアに到着し、その後専門チームが多くの検査を実施した。
小児脳神経外科のモアタセム・アル・ズービ医師、形成外科のムハンマド・アル・ファウザン医師、小児麻酔科のニザール・アル・ズガイビ医師が率いる手術チームは、双子の脳と静脈洞を分離するにあたり、数週間の間隔を空けながら4回の手術を行うことを決めたという。
それに加え、形成外科で皮膚を適切な位置に伸ばす手術が3回行われた。双子を分離するための4回の手術は、17時間の最終の手術を含め、合計約57時間を要した。
アル・ズービ医師によると、結合している領域、特に静脈洞内の手術が複雑だったため、手術チームは、双子の安全を確保するために手術を4段階に分けざるを得なかった。
サウジアラビアは、人道的な取り組みの中で、33年間に23カ国の結合双生児130例を支援してきたとアル・ラビーア医師は説明した。
そして、サウジの結合双生児分離プログラムへの多大な支援によって、医療チームは前例のない成功を収めることができたとして、サルマン国王と皇太子に感謝の意を表した。
また、チームの医師らの手術成功への貢献を称えた。
双子の両親は、手術の機会と必要な援助を受けたことに対してサルマン国王と皇太子に謝意を表し、サウジが実施している偉大な人道的活動を称賛した。