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日英両国、テンペストとF-X戦闘機計画の統合を目指すー情報筋

英ファーンボロ航空ショーに展示された新型ジェット戦闘機「テンペスト」の模型(2018年7月16日撮影)。(ロイター)
英ファーンボロ航空ショーに展示された新型ジェット戦闘機「テンペスト」の模型(2018年7月16日撮影)。(ロイター)
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15 Jul 2022 03:07:46 GMT9
15 Jul 2022 03:07:46 GMT9
  • 日本が大規模な軍事計画のために米国以外のパートナーを求めるのは初めてのことであり、日英間の最初の大規模な協力となる

東京/ロンドン:

日英両国は、次世代戦闘機「テンペスト」と「F-X」計画を統合することで合意に近づいており、年末までに新たな共同プロジェクトに関する合意を目指すと、3人の関係者がロイター通信に語った。

日本が大規模な軍事計画のために米国以外のパートナーを求めるのは初めてのことであり、日英間の最初の大規模な協力となり、5年前に産業協議が始まったときに予想された以上のものとなる。

この計画について詳しい関係者の一人は、「これは日本とイギリスの対等なパートナーシップになるだろう」と語った。この計画には数百億ドルの費用がかかるという。

三菱重工業(MHI)が主導する日本のF-X計画と、BAE Systems PLCが管理する英国のテンペスト計画を12月までに統合する動きは、これまで報告されていなかった。

情報提供者は、メディアに話す権限がないため、匿名を希望した。

また、別の関係者は、「我々の主な目標は、共通の戦闘機を作ることだが、国によって多少のデザインの違いはあるかもしれない」と語った。

ヨーロッパへの輸出はイギリスが、アジアへの輸出は日本が担当することになるだろうと、3人の情報筋のうちのもう一人が語った。

共同開発によって開発費を分散し、輸出によって生産ロットを増やし、1機あたりの価格を下げることで、両国の防衛予算を節約することができる。

これは、米国の緊密な同盟国である2国間の安全保障上の連携が深まることを意味する。イギリスはインド太平洋地域への戦略的「傾斜」のもと、アジアでより大きな軍事的役割を担っており、日本はアメリカを越えて防衛協力を拡大しつつある。

日本の政策は、故安倍晋三元首相が隣国中国に対する日本の立場を強化するために推し進めたものだが、ロシアが「特別作戦」と称するロシアのウクライナ侵攻を受けて、新たに緊急性を帯びてきた。

ヨーロッパのパートナーへの切り替えは、日本の防衛費が増加する中で行われた。岸田文雄首相が安倍元首相の国家安全保障政策を堅持し、軍事費を「大幅に」増加させるという選挙公約を果たす中、防衛予算は今後10年間で倍増すると予想されている。

日本の防衛省は、「今年中にどのように協力するかを決めたいと考えており、様々な可能性を検討している」と述べた。

英国国防省はコメントを控えている。イギリス空軍のトップであるマイク・ウィグストン空軍大将は、木曜日の会議で、イギリスは「日本やイタリアを含む様々な国際的パートナーと提携の機会を模索し、技術的専門知識を共有している」と述べた。

三菱重工とBAE社はコメントを控えた。

英国は来週のファーンボロ航空ショーでテンペストに関する最新情報を提供する予定であると、別の情報筋は詳しく説明せずに語った。

ロイター

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