

ドバイ:箏奏者の谷口舞氏が土曜日、ドバイのアルサーカルアベニューで日本の伝統的な曲を魅惑的に演奏し、観客を魅了した。
箏は日本で最も人気のある伝統楽器のひとつで、7~8世紀に中国から伝わった。
谷口氏の演奏は、ドバイの多様なコミュニティを受け入れるアルサーカルアベニューのラマダン・プログラム「Stay a little longer」の一環として行われた。同アベニューは今月初め、桜のいけばなワークショップも開催している。
30分間の演奏の中で、谷口氏は4つの異なる曲で聴衆を日本の様々な時代へといざなった。最初に17世紀に作られた箏曲の中で最も人気のある曲のひとつとされている、八橋検校の「八段の調」を披露した。
さらに、谷口氏は「さくら」を演奏し、日本の春に光を当てた。続いて、子守歌で親しまれている「竹田の子守唄」を演奏し、最後は「讃歌」で締めくくった。
アラブニュース・ジャパンの取材に対し、彼女は観客の反応にとても驚いたと語った。「これまでで一番の反響を頂きました」と彼女は語った。「アルサーカルには、さまざまなスタイルの芸術や音楽を楽しむコミュニティが集まっています」
4ヶ月前にドバイに移住して以来、谷口氏はフルタイムで箏を演奏するために会社員を辞めている。「箏は日本で始めました。ドバイに来る前はオーストラリアに住んでいて、演奏活動もしていましたが、フルタイムではやっていませんでした。でも、夫と一緒にドバイに来たとき、私は変化を求めて、自分の本当の情熱に従おうと思ったのです」とアラブニュース・ジャパンに語った。
移住してからまだ日が経っていないが、フジャイラのジャパン・フィルム・デーや、ドバイの今西淳総領事が主催したラッフルズ・ホテルでの天皇誕生日レセプションなど、アラブ首長国連邦の様々なイベントで彼女はすでに音楽の才能を披露してきた。
この音楽家は、ドバイに箏愛好家のコミュニティを作ることを目指している。「ここで演奏できるのはとても意義深いことです」と谷口氏。「箏を見たことがある人は少ないと思うので、このような機会をいただけてとても感謝しています」
さらに、箏奏者はアラブニュース・ジャパンの取材に対し、アラブの楽器、特にカヌーンにとても興味があると語った。「(箏と)見た目が似ているので、アラブ音楽に入る良いきっかけになります。アラブ音楽はとても独特で、音階の響きさえも違うので、アラブ音楽全般を学ぶことにとても興味があります。」という。
谷口氏は現在、他の邦楽アーティストと共同でユニークな曲を作っており、数ヶ月後にはそれを披露する予定だ。また、同氏は箏の個人レッスンやグループレッスンも行っており、その様子は谷口氏のウェブサイトで見ることができる。
このミュージシャンは、木曜日の午後8時にアルサーカル・アヴェニューで再びパフォーマンスを行なう。