



アブダビ 在アラブ首長国連邦日本国大使館とKhawla Art and Cultureは、アブダビのKhawla Art and Culture Galleryにおいて、コラボレーション書道展を共催した。
アブダビ副国家元首で国家安全保障顧問のシェイク・タフヌーン・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下の令夫人であり、書家、詩人、作家でもあるシェイカ・カウラ・ビント・アーメド・ハリーファ・アル・スワイディ妃殿下の後援のもと開催されるこの展覧会は、土日を除く4月19日から4月30日まで開催される。
展覧会のオープニングは4月18日に開催され、磯俣秋男駐UAE日本大使が開会を宣言し、UAEおよびアブダビの日本人コミュニティから著名なゲストが出席した。
磯俣大使はイベントの冒頭でスピーチを行い、ゲストの出席に感謝の意を表した。また、UAEと日本の友好関係の重要性を、文化や芸術の交流を含む様々な面で表明した。
展覧会の目玉は、「平和」及び「和敬清寂」と題された2つの素晴らしい共同制作作品である。
これらの作品は、シェイカ・カウラ・ビント・アーメド・ハリーファ・アル・スワイディ妃殿下と、高い評価を得ている日本の書道家、吉川壽一氏による書道作品である。
「想像もしていなかった形で、シェイカ・カウラと共にこの展覧会を開催できたことを大変嬉しく思い、感謝しています。妃殿下の優雅な作風、品格のある筆致に圧倒されています。アナログの世界の醍醐味をお見せしたく、金などの素材を使い、心を込めて書作品に仕上げました。心を込めて制作しました」と吉川壽一氏は述べた。
吉川氏の個々の作品も展示され、彼の類まれな才能とこの芸術形式への卓越した技巧をさらに際立たせている。
この展覧会は、芸術的な熟練を祝うだけでなく、日本とアラブ首長国連邦の深い友情と相互尊重を浮き彫りにするものでもある。
吉川氏は上田蒼穹、宇野雪村、稲村雲堂、川崎和照に師事。京成賞、毎日書道展グランプリ、福井市文化賞など受賞多数。毎日書道展選考委員。
自由な発想と優れた企画力を備え、幅広い表現世界を切り開いてきた。活躍の場は日本だけにとどまらない。2006年にはアラブ首長国連邦・ドバイの赤砂砂漠でヘリコプターからの書道パフォーマンス、パリのエッフェル塔の下での巨大書道パフォーマンス、中国・天安門広場では3,000人を超える観客の前で45メートル×15メートルの巨大書道パフォーマンスを行うなど、書道家として精力的に活動している。
また、NHK大河ドラマ「武蔵」、講談社コミックス「バガボンド」「ジパング」などの題字を手がけた。