

サンフランシスコ:ソニーは12日、発売予定の「プレイステーション5」を世界初披露するのと同時に、次世代ゲーム機に合わせて作られたアクション満載のゲームをちらりと見せた。
ソニーはPS5の価格や発売日は明らかにせず、今年後半にマイクロソフトの新しいゲーム機、「Xbox Series X」が発売されるときに、PS5はライバルの挑戦を受けて立つだろう。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントのジム・ライアン社長兼CEOは、「プレイステーション5で、ゲームがなれるものの概念を塗り替える革新的なプレイ体験の全く新しい時代をお届けするために、私たちは大きな飛躍を遂げようとしています」と述べた。
ライアン氏は、この強力なハードウェアは「よりリッチで美しい」コンテンツを提供し、「不可能だと思われていた方法で人々の心をとりこにする」でしょう、と述べた。
PS5用に用意されているタイトルを披露する、ストリーミングされた、1時間に及ぶプレゼンテーションは、このゲーム機を初めてちらりと見せたところで終わった。暗い塔のようで、白い側面が、少しだけ開いた二枚貝の貝殻のように本体をすっぽり包んでいる。
2つのバージョンのPS5が公開され、1つにはゲーム・ビデオディスク用のスロットがあり、もう1つにはスロットがなく、インターネット経由で作品をダウンロードしたいプレーヤー向けだ。
ライアン氏はPS5について、ソニーのこれまでのゲーム機の中で最も「印象的な」デザインだとほめ上げた。
だが、そのプレイステーションのプレゼンテーションでは、ゲームが紹介された。ゲームはゲーム機の売り上げを主に推進する。
ソニーによると、プレイヤーが過激な犯罪活動に加わることで議論の的になっている大ヒットゲーム「グランド・セフト・オート」の最新版は、内容を拡張し、性能を向上し、PS5向けに調整されているという。
PS5のイベントで発表されたゲームには、『マーベル スパイダーマン マイルズ・モラレス』や、ライバルの暗殺者たちが、敵だらけの島でタイムループに閉じ込められるファーストパーソン・シューティングゲーム『デスループ』が含まれていた。
レーシングゲームの『グランツーリスモ』も披露され、『バイオハザード ヴィレッジ』が、サバイバルをテーマにした人気シリーズに加わった。
「プレイステーション5は、プレイヤーがゲームに求めるものにおけるパラダイムシフトの代表例になるでしょう」とプレイステーション・ワールドワイド・スタジオの統括責任者でゲリラゲームズの共同創業者の1人でもあるハーマン・ハルスト氏は言う。
ゲリラゲームズは現在、アクションゲーム「ホライゾン:禁じられた西部」のPS5専用の続編に取り組んでいる。
マイクロソフトは先月、今年発売予定の家庭用ゲーム機「Xbox」の新型用のゲームを発表し、パンデミックの時代に逃げ出すことを望むファンの心に訴えた。
マイクロソフトは「Xbox Series X」の発売日をまだ発表していない。
プレイステーション4は、2013年後半に発売されたライバルゲーム機、Xbox Oneを販売台数で大きく上回っている。
多くの作品が異なるゲーム機でプレイできる可能性はあるが、マイクロソフトには困難な課題があると指摘するアナリストらによると、ソニーには『ホライゾン・ゼロ・ドーン』、『ゴッド・オブ・ウォー』、『マーベル スパイダーマン』といった独占コンテンツの強力なシリーズがある。
市場調査会社のFuturesourceは、「これまで聞いたところでは、Xbox Series Xは紙の上ではPS5よりも強力な仕様になることは分かっていますが、ソニーはゲーム市場をしっかりと掌握しています」と述べた。
ビデオゲームは、現実世界の活動を止め、数十億人を室内に閉じ込めている新型コロナウイルスが世界的に流行する中、例外的な成長を遂げている。
AFP