
ラワン・ラドワン
ジェッダ: サウジアラビアの博物館や文化組織が火曜、王国の遺産や宝物を世界に紹介することで国際博物館の日を祝った。
パンデミックのため昨年は閉鎖されていた世界中の多くの機関が再開の準備をする中で、この世界的なイベントは「博物館の未来:再生と新たな発想」をテーマに掲げる。
これに合わせ、サウジ文化省(MoC)はリヤドの国立博物館でバーチャルコンサートを開き、博物館の日を祝った。コンサートの様子は同省のYouTubeチャンネルで生配信され、サウジ人オペラ歌手ソーサン・アル・バヒチ、ウード奏者で歌手のアブドラ・サード、チェリストのモハメッド・アルグスミ、ピアニストのダニエレ・シミニエッロ、ミュージシャンのエルヴィンとジョー・ホドソンなどが出演した。
国立博物館のコレクションからいくつかの宝物を発見することに関心がある人は、nationalmuseum.moc.gov.sa/virtualtour/ を訪問して誰でもバーチャルツアーに参加することができる。
一方、ファイサル国王研究センター(KFCRIS)は「Wahj:ページの装飾」と題したオンライン展覧会を開始している。彩飾と箔置きの芸術を紹介するこの展覧会では、さまざまな種類のイスラム教写本の事例60点が紹介されており、この素晴らしい工芸品を知る機会を提供する。
同センターの博物館収蔵品部門責任者ラーシャ・アル・ファワズ氏はアラブニュースに対し、この展覧会を非常に特別なものにしているのは、これらの貴重なイスラム教写本を展示し世界に見てもらうだけでなく、訪問者に彩飾の重要な特徴について情報と学びを提供し、イスラム教の歴史において最も有名なカリグラファーの何人かを紹介していることでもあると話した。
my.matterport.com/show/?m=daj7MSiD3tu を訪問すれば、展示会を観覧してそれぞれの手描き写本の高解像度画像を見ることができる。
最も古い展示品の1つが、8世紀にアブドラ・イブン・アル・ムカファによりアラビア語へ翻訳された、インドが起源と考えられている寓話集『カリアル・ワ・デムナ』だ。展示されているのは、この本の最古の彩飾写本と考えられており、カラフルで装飾的なバグダッド風の画像65点が描かれている。