
アラブニュース
リヤド:28日日曜日、サウジアラビアのアニメ映画『ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語(原題:The Journey)』が、東京の浜離宮朝日ホールで日本初上映された。
本作は、ムハンマド・ビン・サルマーン慈善財団(MiSK)の子会社であるマンガプロダクションズと日本の東映アニメーションとの合作である。初上映には、日本語版声優の古屋徹、神谷浩史、黒田崇矢、監督の静野孔文、エグゼクティブプロデューサーの清水慎治各氏が登場した。日本の国会議員や会社役員も数名、上映会に参加、メディアでは大きく取り上げられた。
サウジアラビアの首都リヤド、ジェッダ、ドバイではすでに上映開始されている作品で、現在、アラブ9か国の映画館で上映中だ。また、4DXテクノロジーを活用した初のサウジ映画で、観客は4DXを体験することができる。
完成までに2年半を要したアニメ映画で、専門家300人からなるサウジアラビアと日本との合作である。
約1500年前のアラビア半島と中東の古代文明が舞台である。冷酷な将軍から奴隷となり服従するよう迫られ、町と住民を解放するために武器を取り戦うことを決意した、アウスとメッカの民の物語を描く。
「1955年以降の両国民の友好関係の将来を後押しする魅力的な形で、アラビア半島の古代文明を描く、このような壮大な物語を見ることができて、嬉しく思う」と、サウジ王国の駐日大使ナーイフ・アル・ファハーディ氏は語った。そして、サウジアラビア政府は、「両国にはさらなる連携を後押しする協力関係が存在するという確たる信念に基づき、あらゆるレベルで両国民間の友好関係を支えるすべてについて歓迎の意を表します」と付け加えた。
マンガプロダクションズのCEO、イサム・ブカーリ博士は、「サウジ王国と日本は、石油などの貿易を通じて関係を構築してきました。そして今日、文化と娯楽の分野を通じて、さらに両国間の緊密な協力関係が強化されています」と、述べた。同社と東映アニメーションとの初の合作映画であると、博士は述べた。
国会議員で元経済産業省副大臣の増子輝彦氏は、「日本はサウジアラビアから石油を輸入し、高い経済成長を遂げることができました。国の発展のためには、経済成長だけでは不十分だと、私は思っています。今、人々に必要なのは、心の奥深くに根ざすチャンスやコンテンツを見つけることだと思います」。
「今日の上映会は最高でした。両国がアニメーションを始め、さまざまなリソースに投資する絶好の機会になったと思います。両国の友好関係が強化されれば、世界に多大なる貢献をできるようになるでしょう。両国の発展のために、すべての人の力を合わせて協力しましょう」。
映画『ジャーニー』は東京と大阪で上映中。日本の観客からも好評を博している。
マンガプロダクションズは、サウジアラビアのメッセージを世界中に伝えることを目指し、アニメーションやビデオゲームなどの制作を熱心に行っている。この分野における先進国のコンテンツ制作の技術移転に重点を置いており、またサウジアラビアやアラブの若いアニメーション関係者の間で、若い世代における価値観やモラルの養成に熱心に取り組んでいる。