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ヒューマン・ライツ・ウォッチ、度重なる民間人への無差別攻撃を止めるようフーシ派に要求

マアリブの奪取を試みるフーシ派の作戦は2020年2月から続いているが、今年になって激しさを増した。(AFP通信)
マアリブの奪取を試みるフーシ派の作戦は2020年2月から続いているが、今年になって激しさを増した。(AFP通信)
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26 Nov 2021 05:11:53 GMT9
26 Nov 2021 05:11:53 GMT9
  • イランの支援を受けるフーシ派が「見るに堪えない人権侵害の記録」で非難される
  • ヒューマン・ライツ・ウォッチは、マアリブでフーシ派が行う砲撃により、避難民が新たに発生していると警告した

アラブニュース

ロンドン:ヒューマン・ライツ・ウォッチは、イエメンのマアリブでフーシ派が行う無差別砲撃により、民間人の避難が新たに発生していると警告した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、砲撃を「ただちに」止めるようイランの支援を受けるフーシ派に要求した。砲撃は、国際的に承認された政府からマアリブ県を奪取するためのフーシ派による広範な活動の一環だと同団体は指摘している。

ヒューマン・ライツ・ウォッチのイエメン研究員、アフラ・ナセル氏は、「マアリブの民間人や避難民は2年近くにわたってフーシ派の標的となっており、中には深刻な状況に陥っている人もいる」と述べている。

「フーシ派による度重なる民間地域への無差別攻撃と人道援助に対する妨害は恥ずべき行為で、フーシ派の見るに堪えない人権侵害の記録に加えられるものだ」

マアリブの奪取を試みるフーシ派の作戦は2020年2月から続いているが、今年になって激しさを増した。

国連の推定では、少なくとも9万3000人の民間人が戦闘のためにマアリブ市周辺からの避難を余儀なくされた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、「目撃者によると、フーシ派は10月に少なくとも3週間にわたり、アル・アブディヤ地区の住民3万5000人を包囲した。その間、フーシ派は民間人の出入りを遮断し、食料、燃料、その他の物資の持ち込みを拒否した」と述べた。

援助活動家らは、10月末に同地区からマアリブ市に逃れた民間人が、民間人を閉じ込め、生活必需品の進入を阻止したフーシ派による3週間の包囲について語ったと報告している。

報告を行った援助活動家によると、アブディヤ地区には戦闘員もおらず、軍備もなかったが、フーシ派は人々を捕え、自らの活動への参加を強制したと住民は話した。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、これらの民間人は「栄養失調や病気で、極度の貧困状態にあった。また、一部の女性は産科医療を切実に必要としていた」と述べた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチによると、「拉致被害者の母の会(親族が拘束され、しばしば強制的に消息不明にされたイエメン人女性らが2017年に結成した団体)」は、フーシ派がアブディヤ地区で子どもを含む47人を拘束したと述べた。拘束された人々に関する情報は、拘束以来、親族の元に入ってきていない。

ナセル氏は、「冬が始まり、新たに避難した人々は援助機関による緊急の包括的な対応を切実に必要としている。フーシ派は無差別攻撃をただちに止め、マアリブ全域の民間人に対する人道的アクセスを認める必要がある」と話した。

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