
ノーハン・タウフィーク
ロンドン:先月、ヨルダンの写真学校ダラート・アル・タスウィールのウェブサイト上で、ガザ地区のための写真販売キャンペーンの一環として、世界中の有名写真家80人による写真展が行われた。
ダラート・アル・タスウィールの創設者であるヨルダンの写真家リンダ・アル・ホーリー氏と、写真家のイマン・アル・ダバグ、シャリフ・サルハン、ローラ・ボウシュナク各氏が準備した写真即売会は、5月にガザ地区で起きた暴動を受けて企画された。
アル・ホーリー氏がガザ地区の人々を支援する方法を考えていたところへ、アル・ダバグ氏から写真家グループで資金集めのための写真即売会について考えているが、そういう計画はあるかというメッセージが届いた。サルハン氏とボウシュナク氏も彼女たちに加わった。
グループは「ヨルダン以外の人々も巻き込むため」オンラインの写真即売会を企画することにしたと、アル・ホーリー氏はアラブニュースに語った。
写真家80人から1枚ずつ写真を寄贈してもらい100ドルの定価で販売するよう手配した。
「私たちが依頼した写真家は全員すぐに参加の誘いを承諾してくださいました。写真家の皆さんには私たちとこのキャンペーンを信頼してくださって本当に感謝しています」と同氏は語った。
写真即売会への関心は非常に高く、即売会の開始から4日間で100枚の注文が入り、キャンペーンの終わりまでに合計240枚の写真が売れた。注文は米国、ブラジル、オーストラリア、湾岸諸国、エジプト、レバノンなど多くの国々からあった。
「写真がパレスチナで撮影されたものであるかどうかに関わりなく参加できるという考えでした。写真の多様性は販売にも一役買いました。大義を支持するだけでなく、(ガザ地区を)支援しながら皆さんに美しい写真を、好きな写真家の作品を手にして欲しいと思いました」とアル・ホーリー氏は付け加える。
いま注力しているのは、この売上げ収入を「ガザ地区の写真家による小規模制作プロジェクトのための基金創設」や「複数の地域を対象にしたガザ地区の多くの子どもたちが参加できるアートセラピーの開催」に振り向けることだと、同氏は説明する。
キャンペーンの成功に満足した同氏は、写真家の支援を継続するか、他の芸術分野に手を広げるかして、即売会を定期的に開催することを現在検討しているという。