
シャムス・エル・ムタワリ
ドバイ: アラブ首長国連邦の起業家、ナセル・スルタン・ルータ氏は、熱心なマンガ読者が自分の好きなマンガを簡単に手に入れることができるようにと、新型コロナウィルス大流行の最中、去年8月にマンガ本やグッズを販売するオンラインストアを立ち上げた。
新型コロナウィルス大流行により「マンガ本やアニメグッズを買うために外出できない人が大勢いた」ので「これは良い商機だと思って自分で販売を始めることにしました。現在、さまざまな種類のマンガを販売しています」と、マンガストアの創設者が語った。
『ワンピース』、『ナルト- 疾風伝』、『鬼滅の刃』や、他のさまざまなマンガがインスタグラムのページから注文できる。ストアはまた、アニメ登場人物の人形や携帯電話ケース、ルータ氏デザインのパーカの販売も手掛けている。
マンガストアの商品は、紅白のロゴを貼り付けた茶色い紙で包装され、それぞれ個別なメッセージをつけて発送されるが、これがブランド差別化に繋がって顧客に「好まれ」、ストアは新しいビジネスとして成長している。
ルータ氏は「アラブ首長国連邦ではこの2年程、新しい興味や趣味の発見につながるティックトックのようなアプリを通して、マンガのシーンの人気が高まっている」ことを認め、「多くの人がティックトックや他のソーシャルメディアを通してアニメやマンガに興味を持つようになりました。しかし、今の所アラブ首長国連邦にはマンガを置いている図書館や店舗の数が少なく、手頃な価格でマンガを手に入れることが困難です」と、アラブニュース・ジャパンに語った。
市場に十分な供給が無かったことが、ドバイにマンガストアを開き、事業を拡張するというルータ氏の願望に繋がった。
ルータ氏は子供の頃からアニメに興味を持ち、その後、特にスペーストゥーンテレビで見るアニメの影響を受けて、徐々にマンガを読み始めるようになった。
「当時テレビでは常にアラビア語に吹き替えたアニメを放送していました。そして年を取るにつれて、いとこ達がいつも別のアニメやマンガを勧めてくれました」と氏が述べた。
ルータ氏はまた、豊かな日本文化に対する憧れと、日本文化と自身の文化との共通性について熱く語った。