
カオウラ・ガネム
ドバイ:長年にわたりファッションコンサルタントとして活躍し、MTVレバノンで自身の番組「ファッショニスタ」に出演しているロウラ・ケーディ氏が、ドバイ万博の取材を目的としたドバイTV、アブダビTV、イマラートTVの3つのテレビ番組で、キャスターやホストのスタイリングを担当することになった。これまでにもさまざまなコラボレーションを行ってきたが、今回の仕事は「最大のチャレンジ」だと、このレバノン人スタイリストはアラブニュースに語っている。
「私はこれまでに受けた仕事はどれでも誇りに思っています。それでも「Expo 2020」は最大の挑戦であり、またとても誇りに思っています」と彼女は言う。
およそ半年間にわたる万博への関わりは、UAEの制作会社スタジオヴィジョン・ドバイから声をかけられたことがきっかけだった。
「とてもハードルの高いプロジェクトなので、スタジオヴィジョンから声をかけられたときは不安がありました」彼女は当時のことを振り返る。「でも、リスクを取ってよかったと思っています。朝の1番組と夜の2番組、計3つの番組を担当し、15人のキャスターを毎日スタイリングしなければならないのですから、もちろん大変です。簡単なことではありませんが、それでもここにいられることを嬉しく思います」と付け加えた。
ケーディ氏はテレビ番組での活躍に加えて、自身のレザーアクセサリーブランド「ロウラ・ケーディ・クリエーションズ」を展開。このブランドでは、レバノンで手作りされた財布、ハンドバッグ、ラップトップケースを中心に扱う。
自身の美学を「ファンキー」で「独創的」と表現するケーディ氏は、顧客のスタイルや気分など、さまざまな要素を掴み取り、その人物に合ったスタイルを提案している。さらに、ファッションコンサルタントとして、担当しているテレビ番組のスタイリング要件にも従わなければならない。「適応することが大事です」と彼女は説明する。
レバノン出身の彼女は、一緒に仕事をするデザイナーを限定することはない。ただ、アラブの才能にスポットを当てて、その能力を高めることを重要視している。「レバノン人やアラブ人のデザイナーをどこでも見かけるようになったことは嬉しいことです。彼らは国際的に活躍していて、私たちは彼らをとても誇りに思っています」と語った。
12年前にテレビの仕事を始めたケーディ氏は、2015年に自分のテレビ番組「ファッショニスタ」を立ち上げ、それが彼女に多くのチャンスをもたらしたと語る。「私はファッションに関わるすべてをカバーしています。それが私の情熱です」と彼女は言う。「私の番組が多くの扉を開いてくれました。そしてその一つが『Expo 2020』です」