

アミン・アッバス
ドバイ:今年5月に日本公開されたスタジオカラー制作の映画『シン・ウルトラマン』のオリジナル日本語版が、中東の劇場で英語とアラビア語の字幕付きで公開された。
映画のストーリーは、「禍威獣」と呼ばれる巨大で凶暴な怪獣が出現したため、日本政府がSSSPを結成し、その撃退法を研究・策定しているというもの。そのような怪獣の1つに攻撃されるなか、SSSPは怪獣との戦いにおける衝撃的な新しい味方を得る。言葉を発しないその銀色の巨人を彼らは「ウルトラマン」と名付けた。
本作品は、日本で43億8,000万円(3,120万ドル)の興行収入をあげた。本作品は公開されて間もなく、『キングダム2遥かなる大地へ』に抜かれるまで、日本における2022年実写映画興行収入第1位となり、2008年の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』を抜いて、ウルトラマンシリーズで最も商業的に成功した作品となった。
この映画の公開は、新型コロナウイルス感染症の大流行のために、当初予定されていた2021年の公開日から延期されていた。
監督は『シン・ゴジラ』の樋口真嗣、企画・脚本は『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明。
『シン・ウルトラマン』には、俳優として斎藤工(神永新二)、長澤まさみ、有岡大貴、早見あかり、田中哲司、西島秀俊、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏らが結集、ウルトラマンのモーションアクターは庵野秀明と古谷敏が担当した。
本映画は、円谷プロダクションが1966年に製作したオリジナル『ウルトラマン』シリーズのリブート版で、同シリーズの55周年記念の一環として制作された。