
日本の麻生太郎財務大臣は、コロナウイルスのアウトブレイクが当初の想定より大きな経済的打撃をもたらすとの懸念からアジアの株価が下落する中、市場の変動を注意深く監視していくと発言した。
麻生大臣は日本円のドルに対する最近の下落についての質問にはコメントを拒否した。
「市場の動きを注視していく」と麻生大臣は火曜日の閣僚会議の定例の記者会見で語った。
西村康稔経済再生担当大臣は、政府はアウトブレイクによる日本経済への悪影響により観光業などの産業への支援が必要となる場合には、政府は柔軟に対応する用意があると発言した。
「(ウイルスの流行に関する)懸念が強まっており、見通しは不確かだ」と西村大臣は単独の記者会見で語った。
「どれだけの影響が発生しうるかを注視していく。問題の緊急性に応じて柔軟に必要な手段を講じる用意ができている」と西村大臣は述べた。
リャドでの週末の会合では世界のトップ20カ国の経済大国の財務大臣らが、コロナウイルスのアウトブレイクがもたらす世界的な成長への影響を監視し、必要に応じて行動することを誓った。
このことは火曜日に起きたアジアの株価の損失を防ぐにはあまり役立たなかった。市場にはコロナウイルスが休息にパンデミックへと変化していき、世界的なサプライチェーンを麻痺させ、世界的な成長に痛手を与えるとの懸念があったためだ。
日本の株価および円は特にひどい打撃を受けた。コロナウイルスの流行によるサプライチェーンの混乱と観光業の縮小により、日本経済が後退に傾く可能性があるとの市場の予想が強まったためだ。
火曜日には1ドルは約110.90円となった。
ロイター