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米下院、イランの体制転換を求める決議を支持

アメリカ下院は賛成多数でイランの核開発中止と体制転換を求める超党派の決議を支持した。(@OrgIAC)
アメリカ下院は賛成多数でイランの核開発中止と体制転換を求める超党派の決議を支持した。(@OrgIAC)
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10 Mar 2023 03:03:09 GMT9
10 Mar 2023 03:03:09 GMT9
  • イラン反体制派の活動家はワシントンで会合を主催し、超党派の決議案は定数435の内222名の支持を得たと発表した
  • 決議案は、イランにおける世俗的体制の確立を支持し、イラン政府による人権侵害を糾弾している

アリ・ユーネス

ワシントン:アメリカ下院は賛成多数でイランの核開発中止と体制転換を求める超党派の決議を支持した。

イランの体制に反対するイラン・アメリカ・コミュニティ協会(OIAC)は米議会で会合を主催し、2月7日に提出された決議案は定数435の内222名の支持を得たと発表した。

決議案は、イランにおける世俗的体制の確立を支持し、イラン政府による人権侵害を糾弾している。

3月9日、決議案を共同提案した共和党と民主党の議員の数名がこの会合中に発言し、イラン国民と彼らが神権体制の代わりに民主的政府を望む気持ちを支援すると表明した。

下院決議案100は「イラン国民の民主的・非宗教的・非核化された体制への希望を支持し、イラン政府による人権侵害および国家的テロ活動を糾弾することの表明」と題されている。

決議には法的権限はなく、イラン国民と現体制の行動に異議を唱える人々への支持を象徴的に示すものである。決議案は昨年9月以来続いている抗議デモ中のイラン政府による人権侵害を非難している。

デモの発端はマフサ・アミニ氏が拘留中に死亡したことで、22歳のイラン人女性アミニ氏はテヘランで頭部を覆うベールの着用に関する規則に従っていないという理由で道徳警察により逮捕され、頭部に重傷を負った。

「(下院は)抑圧に対し、正当に自分の自由への権利を守っているイラン国民とともにある。また、体制によるイラン人デモ参加者の残虐な殺戮を非難し、イラン国民の権利および彼らが民主的で非宗教的、かつ非核化されたイラン共和国を樹立しようと戦う権利を認める」と決議案は述べている。

さらに決議案は、バイデン政権に対し、国連および国際人権団体と協力し、イラン政権が行っている人権侵害への責任を問う両者の取り組みを支援するよう求めている。

共和党下院のピート・セッションズとランディ・ウェーバー両議員(ともにテキサス選出)もイラン国民とイラン体制転換および非核化の要求を支持すると表明した。

ウェーバー議員は、イランに「核兵器を持たせてはならない」と述べ、この目的を達成するための軍事力の使用を支持すると表明した。

「イラン現体制は排除されなければならない。シャーであろうが最高指導者であろうが、邪悪な独裁者はもうたくさんだ」と議員は続けたが、この発言は現在国を支配するアリー・ハメネイ最高指導者と1979年イラン革命で退位させられたモハマド・レザー・パフラヴィー元国王を念頭に置いている。

民主党下院のデボラ・ロスとシーラ・ジャクソン・リーの両議員はイランの女性たちの権利を擁護する熱のこもった演説を行い、その週は国際女性デーに当たると指摘した。

北カリフォルニア選出のロス議員は集まったイラン系アメリカ人の指導者や活動家、およびその支援者に対し、「我々はあなた方とともにあります」と呼びかけた。

テキサス州選出のリー議員はイランの反体制指導者でイラン国民抵抗評議会(NCRI)のマルヤム・ラジャヴィ議長を「自由の闘士」として称えた。議員はまた、米国のイラン系アメリカ人コミュニティが行っているイランの体制転換を目指す取り組みを称賛した。

「核のないイランに『イエス』と言いましょう」とリー議員は述べて、アメリカの公民権運動を指導した故マーティン・ルーサー・キング氏から学んだ者として、非暴力的で平和な抗議活動のプロセスに信頼を置いており、平和で生命の犠牲を伴わない方法でイランに体制転換がもたらされることを期待すると続けた。

決議案はまだ議会での正式な議決を経ていないが、現時点で絶対多数の支持を得ているため、通過は容易だと見られている。

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