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エネルギー安全保障はグローバルな責任である:サウジエネルギー相

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13 Feb 2024 03:02:41 GMT9
13 Feb 2024 03:02:41 GMT9

アラブニュース

リヤド:グローバルなエネルギー安全保障の実現はすべての人々の責任であると、サウジアラビアのエネルギー相であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は語った。

2月12日、ダーランで開催中の国際石油技術会議での講演のなかで同大臣は、王国は市場の安定性を高めるための努力を続けていると語った。

彼はまた、サウジアラビアの石油の余剰生産能力は十分であると述べた。

「市場のニーズに従って、われわれはいつでも増産や減産に対応できる」と、エネルギー相は語った。

2023年4月、石油輸出国機構(OPEC)とその協賛国(OPEC+)の合意に従い、サウジアラビアは石油生産量を1日あたり50万バレル減産することを決め、減産期間は2024年12月まで延長された。

市場の安定性を高めるため、王国は同年7月に1日あたり100万バレルの追加減産を誓約し、こちらは2023年12月まで続いた。

講演のなかでエネルギー相は、石油需要はいくつかの事前予測を一貫して上回っていると指摘した。

「われわれの仕事は慢心せず、つねに注意を怠らないことだ」と、アブドルアジーズ王子は語った。

エネルギー転換に関連する現在進行形の取り組みについて、大臣は次のように述べた。「語彙を変えたのはわれわれだ。COP28(国連気候変動会議)以降、もはや誰も「フェーズアップ」や「フェーズダウン」とは言わない。誰もがわれわれが提案した言葉、つまり「転換」について語っている」

大臣はまた、王国はすべてのエネルギー源を考慮しており、現在約30ギガワットの太陽光発電所の入札準備を進めていることを明かした。

2005年に初めて開催された国際石油技術会議(IPTC)は、今年は2月12日から14日まで開催予定。

会議には2万人以上のエネルギー専門家が全世界から集合し、500以上の専門的プレゼンテーションがおこなわれる。

今年1月、王国のエネルギー相は、石油市場の安定化には協力的な取り組みが不可欠であると強調し、「サウジアラビアだけの責任ではない」と論じた。

彼はまた、フィレンツェで開かれた米国のエネルギー会社ベーカー・ヒューズの年次総会に寄せたビデオメッセージのなかでも、同様の意見を述べた。

「サウジアラビアとわが国のパートナーは、常に石油市場の安定化を積極的に支援してきました。けれども、世界の石油市場の健全性と安定性はサウジアラビア一国の責任ではなく、グローバル石油市場のすべてのプレーヤーの責任であると、わたしたちは考えています」と、アブドルアジーズ王子は語った。

大臣はさらに、世界の経済成長の継続は、安全で信頼できるエネルギーサプライチェーンの維持にかかっていると述べた。

ザフラーンで開催された国際石油技術会議で講演するサウジアラビアのエネルギー相アブドルアジーズ・ビン・サルマン王子。

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