
東京の株式市場は月曜、日本銀行の緊急金融政策発表を受けて急反発したものの、すぐに勢いをなくし、2%以上下げて終了した。
指標となる日経225指数は2.46%(429.01ポイント)安の17,002.04となり、一方でより幅広い銘柄を対象とするTOPIX指数は2.01%(25.36ポイント)安の1,236.34で引けた。
「2008年のリーマン・ブラザースは金融危機でしたが、現在は健康危機に直面しています」と、楽天証券の香川睦グローバルストラテジストは新たなコロナウイルスの大流行について述べた。
「当局は金融緩和と経済対策を押し進めていますが、パンデミックに対する直接的な解決策はもたらされていません」と、香川氏はAFPに語った。日本は今夏のオリンピック開催に関する懸念も抱えている。オリンピックはこの世界第三位の経済大国の企業を後押しする材料になると期待されていた。
「もし日本の状況が沈静化したとしても、世界的な大流行が悪化している可能性があり、オリンピックが中止になるかもしれないという不安を煽って市場心理を冷やしています」と、香川氏は言う。
日本市場は月曜、世界中の中央銀行に倣って日本銀行が世界的な景気後退不安が高まる市場の心理をテコ入れしようとする中で、株価が大きく上下に変動した。
日経225指数は日本銀行が緊急緩和策を発表した直後の数分で約2%急騰した。
日銀は上場投資信託と国内不動産投信の年間購入量を2倍にすると発表したが、政策金利は据え置いた。
AFP