
全日本空輸は19日、欧州3路線の就航を12月から順次開始すると発表した。ミラノ、ストックホルム、イスタンブールの3地点と羽田空港を結ぶ路線で、いずれも定期便としての運航は初めて。コロナ禍で就航予定を見合わせていたが、需要回復や必要な人員確保などにめどが付いたことを踏まえ、路線を拡充する。
全日空が運航する日本と欧州間の週間便数は、3路線の開設によって49便、9地点に広がるという。就航開始日はミラノが12月3日、ストックホルムが来年1月31日、イスタンブールが同2月12日。
記者会見した井上慎一社長は、円安や日本文化の人気なども背景にインバウンド(訪日客)需要は今後も伸びるとの見方を示した。日本人の海外旅行需要に関しては「コロナ禍で冷えきったマインドが少しずつ溶けてきている。円安が溶け方を遅らせているとは思うが、需要は増えている」と語り、さらなる回復に期待を示した。
時事通信