

日産自動車、フランス自動車大手ルノー、三菱自動車の3社連合は19日、今後の連携方針に関して27日に記者会見を開くと発表した。3社は世界規模での生産委託などを通じて事業を効率化し、収益性を改善する。新型コロナウイルスの感染拡大で、世界の自動車市場の先行きが不透明になる中、協力体制を強化して生き残りを目指す。
会見には3社首脳が出席する見通しだ。連携策は、事業分野ごとに3社の中で最も競争力の高い1社を選び、他の2社をリードする内容となる。例えば、三菱自が得意とする東南アジアで、日産向けの車両を生産することが検討されている。電気自動車(EV)など次世代技術の開発でも連携を強化する。
連合の新方針を踏まえ、3社はそれぞれ個別の経営計画を策定する。日産は業績回復に向け、過剰な生産能力を世界規模で削減する考えだ。
日産前会長でルノーのトップも務めていたカルロス・ゴーン被告が2018年に失脚して以降、3社連合は足並みが乱れる場面が増えており、立て直しが課題時事通信社
になっている。