
リヤド:湾岸協力会議(GCC)と日本は、自由貿易協定(FTA)に関する第 2 回交渉を開始し、両者の経済協力の強化について協議した。
6 月 30 日から 7 月 4 日まで東京で開催されたこの交渉は、関税の引き下げ、通関手続きの簡素化、規制の合理化などを通じて、湾岸諸国の商品やサービスが日本市場に優先的にアクセスできる包括的な FTA の基礎を築くことを目的としている。
サウジ国営通信によると、交渉に先立ち、6月29日にGCCの技術交渉チームによる調整会議が開催された。
これは、12月に開催された第1回交渉に続き、両者は、商品、サービス、電子商取引、投資、経済評価における協力について協議した。
SPA の報道によると、「第 2 回交渉では、物品、衛生・植物検疫措置、貿易の技術的障壁、サービス提供、金融サービス、電気通信サービス、自然人の移動、知的財産、紛争解決、協定の一般規定、原産地規則、貿易円滑化など、さまざまな分野にわたる多くの課題が取り上げられる」とのことだ。
同報告書によると、サウジアラビアは、国際機関・協定担当副総裁のファリード・アル・アサリ氏を団長とする対外貿易総局が交渉に参加している。
サウジアラビア代表団には、エネルギー省、投資省、環境省、水・農業省の代表者に加え、サウジアラビア食品医薬品局、サウジアラビア中央銀行、ザカート・税・税関庁 (ZATCA) の当局者も参加している。
FTA は、貿易の障壁を削減または排除することを目的とした、各国間の法的拘束力のある協定だ。
第 2 回会合では、提案された条文の最終決定と、協力の主要分野を特定し、包括的な協定締結に向けた道筋をつけることを目標としている。
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、GCC の対日輸出額は 2024 年に 840 億米ドルに達したが、原油価格の下落により、前年の 930 億米ドルから減少した。一方、日本の GCC 向け輸出額は、2023 年の 220 億米ドルから、昨年は 240 億米ドルに増加した。
GCC は現在、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスで構成される欧州自由貿易連合(EFTA)と FTA を締結している。
また、10月にはニュージーランドともFTAを締結し、オーストラリア、マレーシア、トルコ、英国などとの交渉も進行中だ。
日本は現在、シンガポール、メキシコ、マレーシア、チリ、タイ、インドネシア、ブルネイなど、複数の国とFTAを締結している。
その他、東アジア諸国とFTAを締結している主要国としては、スイス、ベトナム、インド、英国、米国などが挙げられる。