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生成AI、定期テストは不適切=偽情報などリスクも指摘―文科省指針案

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28 Jun 2023 04:06:19 GMT9
28 Jun 2023 04:06:19 GMT9

対話型人工知能(AI)「チャットGPT」など生成AIの小中高校での活用方法に関する文部科学省の指針案の全容が27日、判明した。不適切な事例として、コンクールや小論文などで生成物をそのまま提出したり、定期テストや小テストなどで使わせたりすることなどを例示。夏休みの課題を作る際の留意事項も盛り込んだ。7月に公表する。

指針案では「使いこなすための力を意識的に育てていく姿勢は重要」とした上で、偽情報の拡散や個人情報流出などのリスクも指摘。「限定的な利用から始めることが適切」と強調し、「まずは十分な対策が講じられる一部の学校でパイロット的に取り組む」ことが適当とした。

他の不適切事例では、詩や俳句の創作などで最初から使わせる▽テーマに基づき調べる場面などで教科書を用いる前に安易に使わせる▽児童生徒の学習評価を教師がAIのみで行う―などを例示。生成AIツールの利用規約には年齢制限があることも強調し、特に小学校段階での利用には慎重な対応を求めた。 

夏休みの読書感想文などで生成物をそのまま提出することは「不適切または不正な行為に当たる」とし、児童生徒に対して「自分のためにならないこと」を十分に指導することや、不適切に使用されないよう保護者にも周知することが必要とした。

活用が考えられる事例として、英会話の相手として利用したり、誤りを含む生成AIの回答を教材にしてその性質や限界を子どもに気づかせたりすることなどを提示。発展的学習として高度なプログラミングを行わせることも挙げた。

教員には、個人情報やプライバシーに関する情報を入力しない▽個人アカウントで利用を始める際、入力した指示文がAIの機械学習に利用されないよう設定する―ことを求めた。生徒の個人情報を興味本位に入力すると個人情報保護法に抵触する恐れがあるため「留意が必要」とした。

時事通信

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