
東京:木曜日、日本のテクノロジー企業ソフトバンクグループの最高経営責任者である孫正義氏は、中国のeコマース大手アリババの取締役を退任すると語った。
孫氏はソフトバンクの株主総会の最後にこの退任を発表した。
孫氏はこの決定が「幸せな」ことであり、会社間の不和によるものではないことを強調した。
先月、アリババの創業者であり中国の億万長者であるジャック・マー氏がソフトバンクの取締役を退任した。
孫氏は、マー氏がソフトバンクを卒業したのと同じように、アリババを「卒業」したのだと語った。両社は20年間密接な関係を築いてきた。
「意見の相違があったわけではありません。これはまさにハッピーエンドなのです」と孫氏はライブ配信で株主に語りかけ、2人の起業家が一緒に笑っている写真を見せた。
株主はソフトバンクの取締役会メンバーの顔触れ(マー氏を除いたもの)を多数決で承認した。
先立って、ソフトバンクは最高財務責任者の後藤芳光氏と早稲田大学の川本裕子教授を含む3人の新しい取締役を発表した。
もう1人の新しいメンバーは、コンピューターチップとクラウド、人工知能を専門とするベンチャーキャピタル企業Walden Internationalの創業者であるリップブー・タン氏だ。彼はまた、米国のEDA (半導体)とエンジニアリング・サービス企業であるケイデンス・デザイン・システムズの最高経営責任者でもある。
ソフトバンクはアリババの主要投資家であり、孫氏は2005年にアリババの取締役会に参加した。マー氏は2007年にソフトバンクの取締役会に参加した。
最近、ソフトバンクが行った一部の投資は過度にリスクが高いものだと批判にさらされている。たとえば、経営難に陥ったオフィスシェアリングのベンチャー企業ウィーワークへの出資などがある。孫氏は長期的には成果が出ると述べ、この戦略を擁護した。
孫氏は1980年代にソフトバンクを創業して以来、Yahoo!や英国の半導体設計会社アーム・ホールディングスなど数多くのテクノロジー企業への投資を行ってきた。
AP通信