
ロックダウン解除後の経済活動への楽観視から欧米の市場が反発した後、日経平均株価は30日、1.3%を超え上昇した。
TOPIX(東証株価指数)が0.62%, 9.55ポイント高の1,558.77で、日経平均株価(225種)は1.33%、293.10ポイント上昇し22,288円14銭で終えた。
「投資家は前日の大きな下落に続いて押し目買いを行った」と岩井コスモ証券のブローカー、堀内敏一氏はAFPに語った。ロックダウン緩和への楽観が新型コロナの感染拡大の恐れを上回り、29日欧米市場で株価が上昇したことも投資家心理を支えた。
「ロックダウン解除後、ウイルスの感染者数が再び増えると予想した」と東海東京調査センターマーケットアナリストの仙石誠氏は話す。同氏は、市場は最近過剰な悲観に陥りすぎたが、「死者数や重症者が急増しなければ、(グローバル)経済が緩やかな回復軌道にとどまるだろうという見方はまだ支持されている」とAFPに語った。
しかし、木曜日に発表となる6月米雇用統計のような、今週後半に発表される重要な経済指標に、株価が追随するかはわからなかった。
「期待が高いので、市場は失望しがちだ」と仙石氏は言った。
30日、日本で発表された5月の上昇する完全失業率と低下する鉱工業生産などの弱い経済指標を投資家は受け流した。
「マイナスの数値はすべて織り込み済みだ」と堀内氏は語る。
各株取引では、カジュアルウェアのユニクロを経営するファストリテーリングが1.74 %高の61,700 円で、通信および投資超大手のソフトバンクが1.30 %上昇し5,450 円となった。
NTTは再生エネルギー市場に参入すると日経産業新聞に報じられた後、 0.47 % 高の2,515.5 円になった。
容量を増加し送電網を造設するため2030年までに1兆円(93億ドル)を超える投資を行うと同紙は伝えている。
日産自動車は1.14 %高の 399.2 円で、トヨタは 0.04 % 高の 6,762 円となった。
米ドルは29日午後ニューヨークでは1ドル107.56 円だったが、アジアの午後の取引では107.76 円だった。
AFP