
日本の製造業の景況感が10年以上ぶりの低水準に落ち込んだことが、日本銀行が四半期ごとに実施している調査で1日、示された。コロナウイルスの世界的流行が、国の経済の要である輸出と観光を壊滅させているのがその理由だ。
「短観」の大企業製造業の景況感を示す指数は4-6月期がマイナス34と、前期のマイナス8から2009年以来の低水準に落ち込んだ。
短観の指数は、景況感が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を引くことで企業の景況感を測定する。
この指数は6四半期連続で下落している。
非製造業の景況感は、プラス8からマイナス17に悪化した。
パンデミックが始まる前から、日本はすでに不況と戦っていた。観光産業は近年、主に中国と韓国からの観光客で急上昇した後、急速に落ち込んでいる。日本は、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、100カ国以上からの渡航を禁止した。
海外の消費者の買い控えで、自動車や機械といった製品の輸出が減少している。世界第3位の経済大国である日本は、輸出に大きく依存しているため、欧米よりも回復に時間が掛かるだろう、とアナリストらは話す。
トヨタ自動車などの巨大輸出企業は急激な減益を報告している。感染爆発による損害が不確定なため、財政見通しは出していない。
日銀は、コロナウイルスが直撃する前から、経済を下支えするためにこのシステムに資金を供給していた。日本政府は最近、世界の他の国々と同様、個人への給付金と企業への補助金を支給した。
AP