
経済産業省が31日発表した6月の鉱工業生産指数速報値(2015年=100、季節調整済み)は80.8となり、前月比2.7%上昇した。新型コロナウイルスの感染拡大が一服して経済活動が徐々に再開され、5カ月ぶりの上昇となった。しかし、比較可能な13年1月以降では今年5月に次ぐ2番目の低水準にとどまっている。
同省は基調判断を「急速に低下している」から「下げ止まり、持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。7月も上昇基調が続くと予想する。ただ、足元では感染者が再び急増しており、8月以降の動向は「注意して見ていく必要がある」(調査統計グループ)と分析している。
業種別では、需要や海外からの部品調達の回復を背景に自動車が28.9%の大幅増。15業種のうち、生産用機械、プラスチック製品など10業種で上昇した。
出荷は12業種で増加し、全体では5.2%上昇。在庫は2.4%低下した。
20年4~6月期の生産は前期比16.7%低下と大幅な落ち込みを記録。基準が違うため単純には比較できないが、リーマン・ショック後の09年1~3月期以来約11年ぶりの減少幅となった。
JIJI Press