
東京:グレッグ・ケリー元日産代表取締役の会計上の不正行為を問う裁判が、9月15日に始まった。
東京地方裁判所で審理されている容疑は、日産自動車株式会社を20年間率いてきたゴーン被告の将来受け取る報酬を、日本の当局に報告しなかったことに、ケリー被告が関与していたという疑いが中心となっている。
日本の検察は、元スター経営者のカルロス・ゴーン被告に報酬を支払うための複雑で、秘密の計略があった、と自らが主張する起訴内容を述べた。ケリー被告はこの起訴内容を否認し、全てのことは、日産に「突出した経営者」、ゴーン氏を引き留めておくために行われたと述べた。
ゴーン被告もまた2年前に逮捕され、起訴されていたが、公判を待つ保釈中に行方をくらまして、昨年末にレバノンへ逃亡した。
15日に64歳になったケリー被告は、下津健司裁判長率いる3人の判事たちが並ぶ前で、法廷に姿を現した。
日産は企業として、ケリー被告と共にこの裁判で同じ罪に問われている。同社は罪を認め、24億円の課徴金を支払っている。
この裁判で日産の代理人は、同社がこの罪を争うつもりはないと述べた。ゴーン被告は、自分が無罪だと積極的に自己弁護してきた。被告側はゴーン被告の報酬は決して同意済みのものではなく、ましてや支払われてなどいないと主張した。
日本の裁判では、ありふれた日常的なことだが、東京地方検察庁は起訴内容の書かれている長い冒頭陳述を読むことから始めた。
AP通信