
ラッシード・ハサン (Rashid Hassan)
リヤド : コロナウイルス感染症 (COVID-19) によるパンデミックに直面し奮闘している経済分野もある一方、サウジアラビアが 100 を超える新たな工場に認可を与えたことは、地域において「主導的な工業大国」となるという同国の野心と、地元産業部門の重要性が増していることを表している、と専門家はアラブニュースに話した。
産業鉱物資源省の発行したデータによると、サウジアラビアは、2021 年 1 月時点で 16 億 3000 万サウジ・リヤル (4 億 3000 万ドル ) に相当する 115 の新たな工場を認可した。
全部で 66 の工場で製造が始まり、これにより、サウジアラビアの既存の、そして建設中の工場数は 9,783 となった。新しく認可された工場では、4099 の新たな仕事が生まれることとなった。
「産業鉱物資源省は、事業免許を通じて、国家における産業発展および物流構想実現計画を実行しています。これは、サウジアラビアを主導的な工業大国へ変革することを目的としています」、と経済アドバイザーで国際経済法の専門家、オサマ・ガネム・アル=オバイディ博士は、アラブニュースに話した。
新たな工場は、「サウジアラビアで働く人たちに雇用機会」を創造する一助となり、「サウジアラビアの産業部門の効率性を高める」手助けとなるだろう、とアル=オバイディは話した。「この部門の発展は、競争力のある経済、そして持続可能な発展の創造を目指す、サウジビジョン 2030 の柱の一つです。サウジアラビアは、食品、医療、そして医療用品における有望産業、そして、軍事産業、石油、ガス、石油化学、鉱業、および化学製品関連の産業の発展を目標としてます、」と彼は加えた。
同省は、国内外の投資家に報奨金を提供している。産業部門で中小企業 (SMEs) の参入が増加する、そしてサウジアラビアの地元生産が増大する手助けとなるべく、この部門に投資するためである、とアル=オバイディは話した。そして、これはビジョン 2030 に従って行われている、と加えた。ビジョン 2030 では、炭化水素依存から脱却し、王国経済の多角化を目指している。
他市場では、閉鎖、あるいは従業員を解雇する工場もあるが、サウジアラビアは「未だ建設、発展し続けており、民間部門の刺激となる物的、金融、そして人的資源に投資を行っている」、と金融アナリスト、マジェッド・アル=へダヤン (Majed Al-Hedayan) 博士はアラブニュースに話した。