
アラブニュース ジャパン
サウジアラビア電子機器・家電研究所(SEHAI)が、日本経済産業省(METI)との共催で、エネルギー効率化セミナーを開催した。
セミナーではサウジの若い世代の間でエネルギー効率に対する意識を高めたほか、日サの専門家間の経験共有や意見交換を通じて、家庭におけるエネルギー効率促進を目指した新たな戦略についても議論が行われた。
セミナーはテレビ会議で開催され、リヤドの三宅浩史在サウジアラビア日本国公使、経済産業省の猪口相理事のほか、日本企業やサウジアラビア企業からの来賓が出席した。
三宅公使はスピーチの中で、「サウジアラビアでは、エネルギー効率化や省エネに対する重要性がますます高まってきています。昨年の G20 でサウジアラビアが提示した炭素循環型経済(CCE)を実現するためです。この点に関し、日本の専門家には過去8年間、アブドゥルアジーズ・ビン・サルマン殿下のアドバイザーとして、サウジアラビア政府の政策決定に多大な貢献をしていただいてきました」と述べた。
サウジアラビア・エネルギー効率化センターのアブドゥッラー・アレンツィ氏は、サウジアラビアの建築分野における最新のエネルギー効率基準や規制、および王国のエネルギー効率化の取り組みについての講演を行った。日本側は、省エネルギーセンターの須賀井直哉氏が、住民一人一人がいかにエネルギー効率化を実現し得るかという点に触れた。
SEHAIは、TVTC職業訓練公社の監督下にあり、電気・電子製品における技術・メンテナンス分野でのキャリア追求を希望するサウジの高卒者を対象に、技術訓練を提供している。