



アラブニュース
ドバイ: ドバイを本拠とするマジッド・アル・フテイム(Majid Al Futtaim)が世界的なインフラコンサルティング会社であるAECOMとモールオブサウジを開発支援する契約を締結した。モールオブサウジはサウジアラビアにおけるAECOMの旗艦プロジェクトだ。
このモールは首都リヤド北部に建設される複合施設の一部として、今年の第4四半期に着工予定だ。
AECOMは本プロジェクトの設計コンサルタントを担当し、建設を監督する。このモールは30万平方メートルの総賃貸面積に約600の店舗が入居する予定。現在、半分のスペースが小売店に割り当てられている。
また、モールオブサウジには中東最大の人工スキー場とスノーパーク、約214,000平方メートルの敷地に約2,000室の豪華ホテルや高級レジデンスも建設される。
このモールにはスーパーマーケットのカルフールや世界最大のIMAXを含むVOXシネマが31スクリーン、マジックプラネットなどが出店予定だ。
マジッド・アル・フテイムは17の地域で43,000人の従業員を擁し、27箇所のショッピングモール、13軒のホテル、4つの複合施設を所有・運営している。2020年の売上高は前年比7%減の326億AED(88億8,000万ドル)となり、2019年が19億AEDの赤字だったのに対し、27億ADの純損失を計上した。
マジッド・アル・フテイムのアレイン・ベジャニCEOは、2月に発表した声明の中で次のように述べている。「パンデミックは金融危機というだけに留まらず、さらに大きな信用危機でもあります。私たちは逆風の経済状況にも耐え抜く組織を構築してきた。そのためにはお客様と従業員を守るために迅速に行動することを第一に考える。信頼を回復し、サステナブルなビジネス慣行への譲れないコミットメントを継続する努力を重ねています」。
各事業部門の観点ではモール部門の売上が24%減の35億AED、各ホテルの稼働率が60%低下、そしてレジャー、エンターテインメント、映画関連資産を管理するマジッド・アル・フテイムベンチャー部門では最大の影響を受け、売上が49%減の14億AEDとなった。
マジッド・アル・フテイムは2021年も拡大計画を継続する予定で、シャルジャのシティーセンターアルザヒアとモールオブオマーンを今年後半にオープン予定だ。小売事業ではケニア、ウガンダ、ウズベキスタンへの進出を進めており、サウジアラビアにおけるEコマース事業拡大計画もある。マジッド・アル・フテイム シネマは今年サウジアラビアに30軒のVOXシネマをオープンする予定だ。
「未曾有の混乱の年でも成長を遂げた事業があるということは、人、地球、そして私たちが団結することが大事なのだということを証明しています。私にとって、これこそがステークホルダー・キャピタリズムの実践であり、未来について楽観的な気持ちになれるのです」とベジャニ氏は語った。
「どの国もそれぞれに対処が必要な課題を抱えています。実際には最も早く回復しているのはUAEですが、、、サウジアラビアなど他の市場でも非常に速い回復が期待されています」とベジャニ氏は4月にAP通信に語っている。「また、エジプトも非常に強い回復力を示しています」と述べた。