
カルドン・アズハリ
東京:「第1回アジアグリーン成長パートナーシップ閣僚会議(AGGPM)」が10月4日、サウジアラビアを含む24カ国の参加を得て開催される。
「これは日本がイニシアチブを取り、アジアにおけるグリーン成長を推進する初めての会合。これまでに中東諸国を含むアジア諸国やオーストラリア、カナダ、米国など、24カ国と3機関の参加が決まっている」と経産省の関係者がアラブニュースジャパンに語った。
中東諸国からはサウジアラビアやイラク、イラン、クウェート、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)が公式に参加を表明している。
サウジアラビアはエネルギー相のアブドゥルアズィーズ・アル・サウード王子、UAEからはアル・ジャベル産業相、さらにイラクのイスマイル石油相、イランのジャヴァード石油相等が出席の予定。
今回の会合は、成長が予想されるアジアの再生可能エネルギーと現実的なエネルギートランジションの道筋、需要について議論する。また、再生可能エネルギー拡大の必要性、エネルギー効率の向上、化石燃料のクリーンな使用、水素・アンモニアの利用等についても話し合う。
大陸では依然として再生可能エネルギーに課題がある一方で、アジアのエネルギー消費量は増え続けており、2040年の時点でも化石燃料の需要が70~80%あると予想されている。
経済省の関係者は、「太陽光発電、風力発電の再生可能エネルギーの可能性は、それぞれの国によって異なる。太陽光はメコン地域やインド、中東諸国はポテンシャルが高く、ベトナム、インドネシア、フィリピンの一部地域では低い。同様に、風力のポテンシャルはベトナムとフィリピンでは高いが、インドネシアとマレーシアでは低い。これらの問題を解決する必要がある」と述べた。