
三菱UFJ銀行が、スマートフォンを使ったキャッシュレス決済への参入を目指し、リクルートと共同出資会社を設立することが4日、分かった。スマホ決済ではIT系企業が先行しているが、同行は飲食店やホテル、美容院などの顧客基盤を持つリクルートと手を組み、加盟店や利用者を開拓する。
両社は10月に契約書を締結した。リクルートが51%、三菱UFJが49%を出資する新会社を近く設立し、2020年度上期中にサービスを始めたい考えだ。
スマホの専用アプリに自分の銀行口座からお金をチャージ(入金)し、QRコードなどを使って代金を支払う仕組み。個人間の送金にも活用できる。
リクルートは飲食店紹介サイト「ホットペッパーグルメ」や、1台の端末で多様なキャッシュレス決済手段に対応できる店舗向けサービス「Airペイ」を運営している。新会社はこのネットワークを活用し、加盟店の獲得を目指す。
スマホ決済をめぐっては、みずほフィナンシャルグループが地方銀行と連携し、独自のスマホ決済「J―Coin Pay(Jコインペイ)」を展開。ただ、利用できる加盟店の開拓が進まず、「ペイペイ」「LINEペイ」に水をあけられている。
Jiji Press