
日本銀行は水曜日、10年物の日本国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れることを決定したと発表した。2月以来3度目の利回り目標を守るためのこの動きは2月以来3度目となる。
10年国債の利回りは取引開始直後に0.25%にまで上昇し、目標の上限に到達した。
20年来の急激な円安ドル高で利回りが上昇し、中央銀行はイールドコントロールによる超金融緩和政策を市場に試すことを余儀なくされた。
JPモルガン証券債券調査部長の山脇貴史氏は、「日銀は国債を無制限に買い続ける以外に選択肢はない」と語る。
「もし日銀が10年債利回りの上昇を許せば、市場に対する日銀のメッセージは不明瞭になる。」
日銀の現在の指針は、10年債利回りが0.25%の上限を下回る限り、0%の目標付近での柔軟な動きを許容するというものだ。
米連邦準備理事会(FRB)が高騰するインフレを抑えるために利上げに踏み切ることとなったが、欧米諸国に比べて経済がまだ弱く、インフレも緩やかなため、日銀は金融政策を超緩和状態に保つ決意を強調している。
日銀の黒田東彦総裁は月曜日、最近の円安の動きは「かなり急激」であり、企業の事業計画に打撃を与えかねないと述べ、通貨安から生じるリスクについてこれまでになく強い警告を発している。
しかし黒田総裁は、日銀は脆弱な経済回復を支えるために大規模な景気刺激策を維持しなければならないとの見解を繰り返した。
日銀は2月と3月に10年国債を0.25%で無制限に買い入れることを通知した。
ロイター