

ファハド・アブドル・ジャダエル
ジェッダ:米国を拠点とするルーシッド・モーターズ社は18日、サウジアラビアにゼロ・エミッション電気自動車の生産工場を建設する契約に署名した。同工場の年間の生産能力は15万5000台
この契約により、同王国での生産施設を建設し運営するために、今後15年間で総額最大34億ドルに上る資金調達とインセンティブが提供されるものと推定されている。
声明によると、AMP-2がキング・アブドゥラー経済都市(KAEC)に建設されれば、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)が支援する当該電気自動車メーカーにとって米国外で初の生産施設となる。
このプロジェクトで、投資家らがサウジアラビアの競争力をいかに信頼しているかが浮き彫りとなっている。
ハーリド・アル・ファーリハ投資大臣
サウジ産業開発基金がこのプロジェクトに50億サウジリヤル(13億ドル)の資金調達を行ったと、産業・鉱物資源大臣のバンダル・アル・ホレイフ産業・鉱物資源大臣が述べた。
KAECの開発事業主体であるEmaar The Economic CityのCEO、Cyril Piaia氏は、このプロジェクトによりKAECで4,500人以上の雇用が創出される見込みであると述べた。
サウジアラビア政府とルーシッド・モーターズ社の職員。サウジアラビアでの生産施設開発に関する契約に署名する式典で。AN写真
ルーシッド・モーターズ社CEOのピーター・ローリンソン氏は「私たちにはテクノロジーを基盤とした工場があります。サウジアラビア王国に数千人規模の技術職雇用をもたらすことになります」と述べた。
「ルーシッド社のような電気自動車における世界的な大企業を誘致し、同社がサウジアラビアに初の国外製造工場を開設することとなったのは、持続的、永続的、かつグローバルに統合された方法で長期的な経済価値を作り出すという我が国の努力の現れです」とサウジアラビアのハーリド・アル・ファーリハ投資大臣が語った。
また同大臣は「このプロジェクトにより、サウジアラビアの競争力、好機を創出する能力、電気自動車のような非常に複雑な製品に対する世界的な需要に応える能力に対し投資家らがいかに信頼を寄せているかが浮き彫りとなっています」と述べた。
アル・ホレイフ大臣は、サウジアラビアの地の利と能力を生かし、工場での生産量のうち約 85%は輸出される予定だと述べた。
今回の契約は、キング・アブドゥラー経済都市のガルフ・インターナショナル・バンクにて、サウジアラビア投資省、サウジ産業開発基金およびEmaarの間で締結された。