
日本フードサービス協会が25日発表した10月の外食産業売上高(新規店を含む全店ベース)は、前年同月比14.8%増加した。政府の旅行支援策や水際対策緩和で人の流れが活発化したほか、値上げの影響もあり11カ月連続のプラスとなった。コロナ禍前の2019年同月比も、比較調査を始めた21年3月以降で初めて上回った。
協会は、値上げの効果について「全業態で業績回復につながった」と指摘した。
業態別では、ファストフードが店内飲食利用の回復で9.9%増加。特にラーメンチェーンなどが期間限定メニューの好調で伸びた。ファミリーレストランは前年の行動制限からの反動もあり、20.3%増加した。
パブ・居酒屋も49.7%増と大幅に回復したが、2次会利用や企業の宴会需要は低調で、19年の6割程度にとどまった。
時事通信