
アラブニュース
リヤド:サウジアラビアと日本は26日、リヤドで開催されたサウジ・日本投資フォーラムにおいて、様々な産業分野にまたがる15の戦略投資協定に署名した。両国はビジネス上のつながりをさらに強化していく。
一連の協定は、金属・海洋・石油化学・自動車などの分野での投資を促進するために結ばれた。両国は経済関係の一層の強化を望んでおり、日本の約99社が王国に投資を行う。
ハーリド・アル・ファーレフ投資大臣はフォーラムにおいて、次のように語った。「王国は2030年までに3兆3000億ドル規模の投資を見込んでおり、両国は多大な貢献をして関係性の強化をはかった」
大臣はまた、サウジが日本との関係を活用して、20年代末までに車の年間生産台数を50万台以上にすることも表明。
王国には、世界最大規模の海洋産業パークをRas Al-Khairに5か所開設する計画もあると大臣はフォーラムで語った。
さらに大臣は、両国はエネルギーの円滑な移行のために協力していく予定で、サウジは世界的なエネルギー大国を目指すと述べた。
投資大臣によると、サウジはまた、地域や世界に輸出できるコンテンツを携えて、2030年までにゲームやeスポーツの一大ハブとなることも目指しているという。
フォーラムの前日には両国の大臣がリヤドで面会した、とサウジ通信社は伝えている。
サウジアラビアのエネルギー大臣であるアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子と日本の西村康稔経済産業相が、循環型炭素経済や炭素リサイクルのほか、水素、アンモニア燃料、誘導体に関する覚書に調印した。
両大臣は炭素リサイクルや循環型炭素経済を効果的に展開することで、エネルギー源よりも排出削減に集中することで合意した。
SPAによると、バリューチェーン全体を最大限統合するために石油化学分野での協力も視野に入れているという。
両国はさらに、電気・再生可能エネルギー・エネルギー効率・イノベーションの各分野に焦点を当てながら、エネルギー分野での協力を続けていくことも表明した。