
東京:日本の大手ゲーム会社、任天堂は金曜に、売れ筋ゲーム機 「ニンテンドースイッチ」の新モデルを今年発売する予定はないと発表し、新モデルを求めるファンの期待を打ち砕いた。
古川俊太郎社長は、東京での説明会で「2020年は『ニンテンドースイッチ』の新モデル発売の予定はない」と述べた。
ソニーがクリスマスシーズンに向けて次世代の「プレイステーション5」の発売を準備していることや、次世代の5G携帯電話がより洗練されたゲームを提供すると予想されていることから、今年はゲーム業界の競争がより激しくなると予想される。
しかし、古川社長によると、「ニンテンドースイッチ」のライフサイクルや顧客基盤は競合他社のゲーム機とは異なるという。
「他社の動きが当社の事業に与える影響は大きくないでしょう」と、同社長は語った。
オリジナルの「ニンテンドースイッチ」のゲーム機は、携帯してプレイしたり、家庭の画面に接続したりできるハイブリッド機で、世界的に大ヒットしている。
「ニンテンドースイッチ」は発売から4年目に入るが、古川社長はこれを「中年期の初期段階」と表現した。
しかし、ゲームソフトの売り上げが好調なため、同社の売り上げは依然として堅調だ。
任天堂は去年の9月、「ニンテンドースイッチライト」と呼ばれる、携帯モード専用の小型化した廉価版も発売し、その売上も堅調だ。
「スーパーマリオ」や「ポケットモンスター」を開発した京都を拠点とする同社は12月、Tencentを通じて中国に向けた主力の「ニンテンドースイッチ」の販売も開始し、世界的な広がりをさらに拡大した。
木曜の株式市場の取引終了後、同社は12月までの9カ月間の売上高と利益の大幅上昇を報告し、通期利益の見通しも、「ニンテンドースイッチ」の需要が好調なことを受け上方修正した。
しかし、金曜日に株価は4%以上下落した。
東海東京調査センターのアナリスト仙石誠氏は「同社の業績は悪くなかったが、市場の期待が高かった」と指摘する。
ゲームソフトがヒットしているので、ゲーム機の発売がないからといって、任天堂が打撃を受けることはないだろう、と同氏は付け加えた。
「新しいコロナウイルスがむしろ心配です」と同氏は付け加え、中国の工場からの任天堂の出荷に影響が出る可能性があると指摘した。
「海外からの旅行者に関連する株は下落していますが、投資家は任天堂も影響を受ける可能性があることに気づいたのです」と、同氏は語った。
任天堂は、ハードウェアとソフトウェアの販売が好調で、4月~12月の純利益は前年同期比16.4%増の1964億円(18億ドル)だったと木曜発表した。
AFP