
エッジオブザワールド:サウジアラビアでは、コロナウィルス対策として国際線が停止され、今週末は娯楽場所も閉鎖された。そのため、地元住民や居住者たちは娯楽場所として広々とした砂漠のスペースに再び目を向けた。そこには息をのむような美しさの「エッジオブザワールド」も含まれている。
ガイドが言うには、首都リヤドのすぐ郊外にある荒涼とした砂漠への脱出に関心が高まっている。
自宅から離れた隔離場所を探しているなら、首都リヤドから北西へ2時間車を走らせれば、高さ300メートルの崖から広大な砂漠の景色を楽しめる「エッジオブザワールド」にたどり着くことができる。
「岩にふちどられた窓」と形容されるこの場所では、野生動物や植物が多く存在するアカシアツリーの青々とした林と共に、素晴らしい谷の眺望を眼下に楽しむことができる。
東部からやってきたサウドアラビア人のハーリド・アル・ハルビは、「多くの場所が閉鎖されているので、トレイル・ハイキングを楽しみにやってきました。映画も公共の場も閉鎖され、旅することもできないので」とロイターに語った。
リヤド在住のイギリス人であるサラによると、都市中心部は近頃静まり返っている。「でも、ここには訪れるべき素晴らしい場所があります。都市から逃れ、新鮮な空気がたっぷりあります。ここにはたくさんの人がいますが、スペースもたっぷりあります」
サウジアラビアでは118件のコロナウィルスの症例が報告されているが、死者は出ていない。ウムラ巡礼は中断され、多くの感染者がいる東部のカーティフ地区は封鎖されている。
当局はスポーツ、娯楽、結婚式場を閉鎖し、人々に握手を控えるよう依頼し、3000万人の人口に対し移動を制限するよう呼びかけた。
家族や若者は、バスや四輪駆動車で砂漠へ行き、日帰りトレッキングや音楽、ダンス、水道も完備されたキャンプファイヤーやバーベキューを楽しんでいる。エッジオブザワールドの正式名称で知られる崖からは、古代のキャラバン貿易のルートが見渡せる。
この地区の崖は、トワイクの西1,000Kmに位置する紅海の亀裂が分裂し、アラビアプレートの地殻構造が北東に移動したことにより形成された。
レスキュー・ボランティアとしてこの地区をよく知るアブドゥラフマーン・エドレスは、「コロナは嫌ですが、この場所が人々でいっぱいになるのは嬉しいことです」と語った。
ロイター