
香港:F1ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンと共にレッドブルに移籍した角田裕毅は、わずか1.59メートルの身長だが、ビッグチャンスを得るために短気を抑えようとする強い性格の持ち主だ。
チームは成績不振のリアム・ローソンを無慈悲にも解雇したため、24歳の角田は来週末に地元鈴鹿で開催される日本GPでレッドブルからデビューする。
角田は木曜日にジュニアチームのレーシング・ブルズ(RB)から昇格した。
角田は、昨シーズンまで所属していたチームに復帰した23歳のローソンとポジションを入れ替えた。
2021年にF1デビューを果たした角田は、短気で有名な童顔ルーキーとして、この瞬間を辛抱強く待たなければならなかった。
RBチーム代表のローラン・メキーズは、数日間に及ぶ憶測の末に角田のレッドブル昇格が最終的に決定した後、「彼の昨年、そして最近では2025年の開幕直後からの進歩はセンセーショナルとしか言いようがない」と語った。
角田は開幕戦のメルボルンで12位に入り、日曜日の上海ではRBの2ストップ・ピット戦略のせいでポイント圏外に終わった。
対照的に、セルジオ・ペレスの後任としてレッドブルに移籍したローソンは、悲惨なシーズンスタートとトップチームでの生活に耐えている。
予選では3回とも1回目でノックアウトされ、まだ1ポイントも獲得していない。
角田は生まれ故郷の神奈川で4歳からカートを始めた。
ホンダのジュニア・ドライバー・プログラムに参加し、2016年に全日本F4選手権にデビューして以来、ホンダのバックアップを受けている。
フォーミュラ3やユーロフォーミュラ・オープン選手権を経て、2020年にイギリスのチーム、カーリンからフォーミュラ2に参戦する。
フォーミュラ2でわずか1シーズンを過ごしただけで、3勝と7回の表彰台フィニッシュでエリートへの階段を駆け上がった。
2021年、まだ10代になりたての彼は後にRBとなるアルファタウリに移籍した。
日本人ドライバーとしてF1に参戦したのは2014年の小林可夢偉以来となる。
小柄な体格のため、チームのエンジニアは彼がAT02のコックピットで快適に過ごせるよう、オーダーメイドのペダルキットを開発した。
角田のデビューシーズンは、彼のポテンシャルを垣間見せる一方で、チャンスを逃したり、ミスを犯したり、派手なシャントをしたりと、ジェットコースターのようなシーズンだった。
チーム・ラジオでの4文字の暴言は有名で、レースの熱気のなかで冷静さを保つのが難しいこともあると認めていた。
「僕はすぐにカッとなって、無線で叫び始めるんだ」と語ったことがあり、ビデオゲームをプレイしているときは「ミスをしたり、負けたりすると、頭を抱えて叫び始めるんだ」と認めている。
8月には、「友人たちと日本でたくさん酒を飲んだ」ことを認め、パドックは眉をひそめた。
しかし、まだ89戦で表彰台に上ったことはないものの、好感の持てる角田は感情を抑える方法を学び始め、コース上で安定した走りを見せるようになった。
角田は昨シーズン、RBの46ポイントの大半を獲得したが、ローソンがレッドブルに移籍したのは、より長期的なポテンシャルがあると判断されたからだ。
角田は、競争本能を失うことなく冷静さを保つことのバランスが重要だと語っている。
「無理に自分を落ち着かせる必要はあるが、感情のコントロールは自然にできるようになってきた」と角田は昨年語っている。
「正しい道を歩んでいるのは確かだが、いつも黙っているわけにはいかない」
AFP