

村上春樹は日本で最も評価の高い小説家の一人だが、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が延長して落ち込む日本を明るくしようとラジオの特別番組を担当する。
1987年の大ヒット小説『ノルウェイの森』でデビューした村上は、このラジオ番組「ステイホームスペシャル」でお気に入りの曲をかけたり、リスナーからメッセージを受け付ける予定だ。「ステイホーム」とは、東京都の小池百合子知事が住民に外出を控えるよう呼びかける際に使う言葉だ。
村上はウェブページで番組を宣伝し「音楽の力でコロナウイルスをめぐる憂うつを少しでも吹き飛ばすことができたら」と記載している。
全国の緊急事態宣言は5月31日まで続く予定だが、一部の地域では、感染者数が把握できた場合、早ければ今週にも制限が解除されるようだ。日本のアウトブレイクの震源地・東京は、11日の新規感染者数が15人となり、42日ぶりに一日当たりの感染者数が20人を下回った。
村上はノーベル文学賞の有力候補として根強い人気があるが、あまり表に出てこないことで有名だ。しかし、2ヶ月に一度のペースでラジオ番組『村上レディオ』の司会をしている。10代の頃、村上はジャズに熱中し、リズムに合わせて書くことについて語った。村上と妻の陽子夫人は、まだ大学生の頃にジャズクラブを開店し、7年間経営した。
村上レディオステイホームスペシャルは、5月22日午後10時から11時55分までTOKYO FM80.0/JFN全国38局でオンエアされる予定。
ロイター通信