
ディーマ・アル・クデール
ジェッダ:サウジアラビアスポーツ省では、多数のスポーツを促進し、サッカーなどの人気競技に匹敵する存在に育てる計画を立てた。
6日行われた記者会見で、元レーシングドライバーでスポーツ大臣を務めるアブドゥル・アジズ・ビン・トゥルキ・ビン・ファイサル王子は、サウジアラビア国内でスポーツ競技を促進するプログラムを発表した。さらにコロナ禍により、長らく議論されてきた計画に遅れが生じていたことを明かした。
「スポーツ分野では特定の種目への参加者が以前は非常に少なく、チームが結成できるのはサッカーに限られていました。このため残念ながら埋もれた才能を発掘できず、サッカー選手以外のアスリートが好きなスポーツを練習する機会が奪われていました」とアブドゥル・アジズ王子は述べた。
「この状況を改善するため、新たなスタートが必要でした」と付け加えた。
「幸いにも、サウジビジョン2030では競技種目の拡大がサポートされています。さらにビジョン2030では、サウジアラビア国民に運動を日課にするよう奨励しています。健康が増進され、社会・経済的側面で良い影響が出るでしょう」
5 年前のビジョン2030開始以来、サウジアラビアではすでにさまざまなスポーツ分野で目標の多くが達成されている。国民のスポーツへの参加率は13%から19%にまで増加し、スポーツ連盟・委員会・協会の数は32から92にまで増えた。
「加えて、サウジアラビア住民を対象とした国内スポーツ大会には3000人以上の選手と225のチームが参加しています」と王子は述べた。
女子スポーツ界では、25のサウジアラビア代表チームが設立され、新たな大会が計画・開催された。さらに、サウジアラビア人女性17人が、各スポーツ連盟・協会の委員に任命された。
スポーツ部門も、サウジアラビアのGDP増加に大きく貢献しており、24億サウジリヤル(6億4000万ドル)から65億サウジリヤルへと成長し、2年間で170%増加した。
今後も成長を確保するため、スポーツ省ではスポーツホールやセンターの認可手続きの体系化や簡素化など、民間部門との協力を進めている。スポーツ省ではこれまでに1549の認可証を発行している。