• デモ指導者によると、何千人もの予備役兵士が任務を拒否している
• 予備役の抗議団体「ブラザーズ・イン・アームズ」は、首相の態度に動じていないようだった

エルサレム：ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、司法制度改革に抗議するイスラエル軍予備役兵士に名目上の和解を申し出た。国の臨戦態勢における懸念が高まる中、抗議者らに対する以前の批判を取り消した。

デモ指導者によると、何千人もの予備役兵士が任務を拒否している。その中には何百人もの空軍パイロットや航空士がおり、毎週のリフレッシャー訓練を欠席しているため、来月までに戦闘の資格を失う可能性がある。

イスラエルはイラン、レバノン、パレスチナとの対立激化の可能性に直面しているため、7月12日にテレビ局に漏洩した閣議録音において、ネタニヤフ首相は軍事力を脅かす「不服従」だと自身がみなす行為に対して激怒した。

抗議者らはその言葉に立腹し、予備役の多くがボランティアに指定されていることを指摘し、任務放棄はイスラエルの民主主義を守るための最後の手段であると主張している。

13日遅くに、今回の危機に関する協議のため最高幹部を招集したネタニヤフ氏は、声明で多少言葉を変え、「『条件付き予備役』という現象を完全に否定した」と述べた。

予備役の抗議団体「ブラザーズ・イン・アームズ」は、ネタニヤフ首相が軍事的な即応態勢に対するリスクを軽視していると非難し、首相の態度に動じていないようだった。

イスラエル人が長い間非政治的な坩堝と見なしていた軍隊への改革騒動の浸透は、来月の政府機関間の前例のない対決によって悪化する可能性がある。

最高裁判所は9月12日に、ネタニヤフ首相率いるナショナリズム・宗教連合が支配する議会で批准された、政府の決定を無効にする最高裁の権限の一部を制限する法案に関して審理を行う予定である。

ネタニヤフ首相は、法律違反の判決に耳を傾けるかどうかについて曖昧な態度をとっている。同首相は裁判所が首相の権限に干渉していると主張しており、民主主義では軍隊が選挙で選ばれた政府に従属しているとくぎを刺した。

そのような議論は「タイタニック号の甲板で踊ること」に似ていたと、元イスラエル軍諜報局長で地域アナリストのアモス・ギラッド氏は14日に陸軍ラジオに語り、イスラエルが敵に対して脆弱であるとの認識に言及している。

軍はこれまでのところ、空軍飛行学校においてベテラン教官の一部が失われたことを挙げ、予備役の抗議行動による「限定的な」影響を認めている。

また、シリアなどで爆撃に参加している隊員の半数以上が予備役兵士であり、抗議行動が進行中の戦闘作戦に影響を及ぼす可能性を示唆した。

イスラエルの国家安全保障担当補佐官ツァチ・ハネグビ氏は、陸軍ラジオのインタビューで、イスラエルの軍事的な即応態勢の詳細を明らかにすることを避けた。

「敵に聞かせるべきではない事柄がある。現時点で、IDF（イスラエル国防軍）は任務を遂行できており、この問題にこだわらないことを目標とする」と同氏は述べた。

ロイター