• ガザ駐在の国連人権担当官アジット・スンハイ氏は、イスラエルに拘束された男性の数は正確にはわからないと記者団に述べた
• 「その後釈放された男性に関する報告もあるが、適切な衣服もなくオムツ姿だった」

ジュネーブ：国連人権担当官は19日、ガザでパレスチナ人の拘留者を虐待しているとイスラエルを非難し、何週間も拘束され、殴られ、目隠しをされ、中にはオムツ姿で釈放されたと証言する男性たちに会ったと述べた。

ガザ駐在の国連人権担当官アジット・スンハイ氏は記者団に対し、イスラエルが10月7日のハマスによる致命的な襲撃への報復として、パレスチナのガザ地区で軍事作戦を開始して以来、何人の男性が拘留されたのかは正確にはわからないが、その数は数千人にのぼると述べた。

「これらはイスラエル治安部隊によって30日から55日の間、不明な場所で拘留された男性たちだ」と、スンハイ氏はガザからのビデオリンクを通じてジュネーブの記者団に語った。

同氏は、包囲されたガザ地区で解放された拘留者に会ったばかりだと述べ、「その後釈放されたが、この寒空の下、適切な衣服もなくオムツ姿だったという男性に関する報告もある」と付け加えた。

イスラエル軍は、ガザの戦闘地域における作戦の一環として、過激派活動に関与していると思われる容疑者を拘束し、尋問を行っていると述べたが、その人数は明らかにしていない。

拘留者は「国際法に則って扱われ」、戦闘に関与していないと判断された者は釈放された、とイスラエル軍報道官は述べた。

イスラエル軍によれば、「爆弾ベストやその他の武器を隠し持っていないことを確認するため」に、被疑者に衣服を手渡すよう要求したが、拘留者には可能な限り衣服を返したという。

釈放された拘留者の何人かがオムツをしていた理由について詳しく尋ねられると、スンハイ氏は、「なぜ彼らがオムツ姿で送り返されたのかは正確にはわからないが、私が彼らに会ったとき、彼らは明らかにショックを受けており、震えてさえいた」と述べた。

イスラエルのテレビは12月、ガザで下着姿にされたパレスチナ人男性の映像を放送した。ソーシャルメディア上でも出回ったこの映像は、パレスチナ、アラブ、ムスリムの関係者からの非難を浴びた。

当時、イスラエル政府のエイロン・レビー報道官は、この映像には「数週間前に市民が避難したはずの地域で発見された徴兵適齢の男性たち」が映っていると述べた。

ロイター