
アリ・ハレド
ドバイ:サウジアラビアとエジプトのU-23チームが25日、東京オリンピック男子サッカーの第2節に臨む。準々決勝進出の可能性はまだ十分にある。
しかし両チームの相手は、それぞれドイツとアルゼンチンという大会屈指のチームだ。今週行われるグループ最後の試合を前にして、ミスが許される余地はほとんどないことはわかっているだろう。チームの命運は彼ら自身の手の中にある。
22日に行われたグループDの最初の試合でのサウジアラビアの戦いぶりは心強いものだったが、コートジボワールに2対1で破れた。強敵ドイツは初戦でオリンピックの絶対的王者ブラジルに4対2で破れたが、サウジアラビアとの試合ではその分を取り返しに来るだろう。
サアド・アル・シェリ監督率いるチームは、東京の三ツ沢スタジアムで練習を行っている。25日朝(サウジアラビア標準時午前2時30分)に日産スタジアムで行われるリオ大会の銀メダリストとの対戦を前に、 チームにはフィラース・アル・ブライカンが合流する。
ヤセル・アル・シャーラニ、サルマン・アル・ファラジ、サレム・アル・ダウサリというオーバーエイジ枠の3選手にとって、ドイツ戦は以前の記憶を思い起こさせる。2018年のロシアワールドカップの6日前、当時の世界王者と対戦した代表チームでの思い出だ。
ドイツのレバークーゼンにあるバイ・アレーナで行われた国際親善試合において、当時サウジアラビアを率いていたアルゼンチン人のフアン・アントニオ・ピッツィ監督は、アル・シャーラニを左サイド、アル・ダウサリをウィング、サルマン・アル・ファラジをミッドフィルダーとして先発させた。
結果は2対1でサウジアラビアが負けた。ドイツは前半8分にティモ・ヴェルナーがゴールを決め、さらにオマル・ハウサウィのオウンゴールにより前半に2点リード。タイシル・アル・ジャシムが試合終了6分前になんとか1点を返した。
サウジアラビアは7月28日、グループ最後の第3節をブラジルと戦う。同日にはコートジボワールとドイツとの試合もある。
エジプトはグループCでスペインと対戦して0対0で引き分け、貴重な勝ち点を得た。25日朝(サウジアラビア標準時午前10時30分)に札幌ドームで行われるアルゼンチン戦でもその再現か、それ以上の結果を狙う。
「ファラオズ」は準々決勝に駒を進める現実的な可能性を残している。アルゼンチンに破れたとしても、28日のオーストラリア戦に勝てば望みはつながる。アルゼンチンはグループ最終戦でスペインと対戦する。