
アリ・カレド
U-23エジプト代表は、埼玉スタジアムで王者ブラジルに1-0で惜敗し、オリンピック男子サッカー大会から脱落した。
エジプト(グループC)は0-0でスペインに引き分け、1-0でアルゼンチンに敗れたが、2-0でオーストラリアに快勝し、グループ2位で準々決勝へと進んだ。
ブラジルはグループ最終戦でサウジアラビアに3-1で勝利し、コートジボワールを抑えて首位に立った。
エジプトは、2016年リオデジャネイロ大会の金メダルチームを前にしてもほとんど恐れることなく、開始15分でブラジルのディフェンスにプレッシャーをかけた。
開始20分、東京大会で活躍したGKのモハメド・エル・シェナウィが太ももを負傷したように見え、エジプトは大きな不安に襲われた。しかしモハメドはピッチ上で治療を受け、続行可能となった。
その7分後、大会最多の5ゴールを挙げているリチャーリソンが左足でシュートを放ったが、エルシェナウィがこれをセーブした。
しかし、アハメド・ヘガジー率いるエジプトは、21歳のアマル・ハムディを中心とした突破力の高さでブラジルのミッドフィールダーを苦しめ、均衡を破りそうな場面が続いた。
開始37分、ついに均衡が破れた。ブラジルが鋭く反撃し、リチャーリソンがマテウス・クーニャにボールをつなぐと、マテウスがエルシェナウィをかわして正確なシュートを決めた。
後半、エジプトはなんとか盛り返そうとしたが、ブラジルのゴール前にいるサントスが脅かされることはほとんどなかった。エルシェナウィは何度も好セーブを見せ、チームを有利に保った。
試合終了のホイッスルが鳴ると、エジプトは落胆し、ブラジルは歓喜したが、その様子はエジプトの健闘ぶりを示すものだった。しかし最終的には、エジプトがいかに攻撃力の高いチームであったとしても、ブラジルが準決勝に進むに値するチームだったことは誰の目にも明らかだった。
ブラジルは火曜、最後の準々決勝である韓国対メキシコ戦の勝者と対戦する。