
アリ・カレド
8月2日に東京オリンピックのオリンピックメーン会場・国立競技場で行われた男子3000m障害で、モロッコのランナー、ソフィアン・エル・バッカリ選手が見事な走りで金メダルを獲得した。
2016年リオ大会の同種目で4位入賞を果たしているエル・バッカリ(25)は、2位のエチオピア、ラメチャ・ギルマ、3位のベンジャミン・キゲンを抑えて、8:08:90のタイムで優勝した。
決勝が始まる前、すべての話題は、オリンピックのこの種目ではエチオピアの選手が1度も優勝しておらず、一方で1984年ロサンゼルスオリンピック以降、3000m障害の金メダルはすべてケニアの選手が獲得してきたという事実を巡るものだった。
だが、モロッコ人エル・バッカリは、自分こそとっておきの切り札だったことを証明してのけた。最終ラップでライバルたちを楽々と引き離していき、ゴールすると泣き崩れた。
エル・バッカリは7月30日の男子3000m障害予選3組では8:19:00のタイムで勝利し、同じく決勝に進んだフィンランドのトピ・ライタネン、フランスのアレクシ・フェリュを抑えた。
2019年にカタールで開催された世界陸上競技選手権大会の同種目でエル・バッカリは銅メダルを獲得し、その2年前にはロンドンで銀メダルを獲得している。
エル・バッカリは次は男子1500m予選3組に出場する(サウジアラビア時間の午前3:27)。