
福島:火曜日、日本の福島県北部の街に1,000人以上の人々がオリンピックの聖火を見物するために集まった。コロナウイルスのパンデミックの中、人出を抑制しようとする大会主催者側の呼びかけを拒んでのことだった。パンデミックにより今年のオリンピックは延期されるだろうとの疑念が増している。
聖火は2011年の震災と津波により壊滅的な被害を受けた地域の復興を示す6日間のツアーのために先週ギリシアから到着し、その後木曜日に聖火リレーをすることになっていた。聖火リレーは現在はウイルスの懸念から規模を縮小している。
「復興の火」に集まらないようにとの市民への呼びかけは5日間連続で無視された。東京2020の主催者側によると、1,000人以上が特別な聖火皿の光を観るために集まったという。
「ここは緊迫した状況だとは思わない。だから今日来ることに不安は感じなかった」と、そのうちの1人であるタカノ・リツコ(64歳)はロイターに語った。
日本では1,852人のウイルス感染者と52人の死者が記録されているが、火曜日のイベントは多くの福島の住民にとって一生に一度の機会だった。
「それぞれ、(聖火を)観たいなら来ると思う」とアライ・タツヤ(45歳)は述べた。「大勢の人混みは避けられないと思う」
木曜日の縮小版の聖火リレーでは聖火をリレー走者が運ぶのではなく、ランタンで移動することになると、地元当局は発表した。
ウイルスにより東京オリンピックを延期するかどうかの最終判断は数日中になされることになっていると、オリンピック事情に詳しい識者はロイターに語った。
ロイター