
東京都の小池百合子知事(71)は25日までに、任期満了に伴う都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に3選を目指して出馬する方針を固めた。都議会運営で協力関係にある公明党は、小池氏を支援する見通し。自民党も支援に回る方向だ。
関係者によると、今月28日に市長会などが小池氏に出馬要請を行い、これを受け同29日の都議会定例会開会日に正式表明する方向で調整している。
都知事選では、有力候補の出馬表明が選挙直前となることが多く、2020年の前回選での小池氏の表明も告示日6日前だった。今回は「(前回より)早い段階で正式表明を行い、選挙の流れをつくった方が有利」(都幹部)との考えが小池氏側に働いたとの見方がある。
自民は既に、独自候補擁立を見送る方針を固めている。同党の都議会会派も3月に可決された都の24年度予算に賛成。都内の首長選や都議補選でも、小池氏と共闘する場面が目立っている。
立憲民主党と共産党は、両党で連携して小池氏の対抗馬を擁立する方向で調整を進めているが、決定には至っていない。一方で、立民の支持母体でもある連合東京は、前回選で小池氏を支持しており、今回も支援に回る動きがある。
各党以外の動きでは、広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が出馬を表明。市長として市議会やメディアと対立する様子がSNSを通じて注目を集めた経験を持つ。
小池氏は、1992年に参院議員に初当選、93年衆院議員にくら替えし、環境相や防衛相などを歴任。16年の都知事選で、自民などが擁立した候補を抑えて初当選した。20年の都知事選でも、野党系候補を大差で破り、歴代2位の366万の大量得票で当選している。
時事通信