
ソウル:北朝鮮は一晩中、ゴミを乗せた風船約600個を韓国に送り込んだとソウルが日曜日に発表した。
韓国の合同参謀本部によれば、タバコの吸い殻、布、紙くず、プラスチックなどのゴミを積んだ風船は、午後8時から午前10時(土曜日の1100GMTから日曜日の0100GMT)にかけて首都全域で発見された。
韓国軍合同参謀本部によると、軍が気球を追跡・回収するため、気球の出発地点を監視し、航空偵察を行なっているという。
北朝鮮は水曜日、「誠意の贈り物」と称して、ゴミや排泄物を積んだ数百の風船を厳重に要塞化された国境を越えて送った。ソウルは、この動きを基地的で危険なものだとして、怒りに満ちた反応を示した。
韓国軍によれば、韓国の申元植国防大臣は、日曜日にシンガポールで開催されたシャングリラ安全保障対話の傍らでオースティン・ロイド米国防長官と会談した際、風船は休戦協定に違反していると述べたという。
両者は、韓米同盟の統合防衛態勢に基づき、北朝鮮のいかなる脅威や挑発行為に対しても協調して対応することを再確認した、と付け加えた。
日曜日に慶尚北道と江原道、ソウルの一部で緊急警報が発令され、風船に接触しないよう、また警察に通報するよう呼びかけた。
韓国の国家安全保障会議常任委員会が日曜日の午後に開かれ、ゴミ風船に対応して北朝鮮に向けて拡声器を鳴らすことを再開するかどうか議論すると、聯合ニュースは大統領府の報道を引用して伝えた。
韓国は2018年、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との珍しい首脳会談の後、国境を越えてプロパガンダを流すのを止めた。
ロイター