
東京:5月の訪日外国人旅行者数は3ヶ月連続で300万人を超えた。
日本政府観光局(JNTO)が発表したデータによると、ビジネスとレジャーを目的とした外国人旅行者数は先月304万人で、4月の水準から安定しており、過去最高を記録した3月からはわずかに減少した。
先月の入国者数は前年同期比60%増、2019年5月比9.6%増だった。日本は2019年、COVID-19のパンデミックによって世界の国境が閉鎖される前に、3,190万人の訪問者を記録した。
対ドルで34年ぶりの安値に低迷する円安は、日本の観光ブームを後押ししている。JNTOによれば、2024年第1四半期の旅行者の消費額は過去最高の1兆7500億円(111億ドル)となり、経済にとっては朗報だ。
しかし、観光客が押し寄せることで、観光地では「オーバーツーリズム」の懸念が高まっている。朝日新聞によると、月曜日、西日本の姫路市長は、有名な侍時代の城に入るのに、外国人に通常の3倍(1000円)を課すというアイデアを出した。
山梨県の長崎幸太郎知事は今週、日本の聖地である富士山の混雑を抑えるための新たな登山料金について説明する中で、日本は大量の人よりも「より消費額の高い観光客」の誘致に力を入れるべきだと記者団に語った。
以前は日本人観光客で最大の割合を占めていた中国人旅行者は、パンデミック前の水準と比べるとまだ30%ほど低い。しかし、JNTOのデータによれば、5月に月間最高記録を達成したインド人旅行者など、他の市場からの旅行者がその遅れを取り戻しつつある。
ツーリスト・ジャパンのマーケティング・ディレクターであるダリア・フェルドマン氏によると、過去1年間でインドからの問い合わせは11倍、アラブ首長国連邦からの問い合わせは約8倍に増加したという。
「彼らを最も惹きつけているのは、日本料理と自然の光景のようです」とフェルドマン氏。「インドとアラブ首長国連邦の顧客のほとんどは、人里離れた風光明媚な地域への外部旅行だけでなく、旅程にもう少し食べ物のツアーを含めるよう求めてきます」。
ロイター